「男の娘」というワードはかなり広くに認知されていますが、未だに定義が定まらない概念でして、「両性具有(ふたなり)」や「男性両声類」などやや「男の娘」から分岐していったものも存在するので、本記事では「男の娘」というジャンルに対して100のうちの80ぐらいをカバー出来る定義を説明していきたいと思います。
肉体的なお話
まずは一番意見が分かれにくそうな肉体的なお話をしようと思います。
そもそも「男の娘」というぐらいなのでベースはやはり体が男であることが前提だと思います。
しかし、実はこの点も曖昧と言いますか、作品によっては魔法、あるいは不可思議な現象により肉体が女の子そのものになってしまうストーリーも存在しております。
例を挙げるとしたら「らんま1/2」や「ボクガール」や「プリティフェイス」がその辺りでは無いかと思います。
一つ言えるのが、そもそも手術等で肉体を女性にするのはトランスジェンダーのカテゴリだと思っているので、こちらは恐らく意見は分かれないと思います。
(心境の変化で心も女の子になっちゃった子もいますが・・・)
ちなみに年齢層で言うと「娘」と付いているぐらいなので、未成年(見た目ね、見た目)の範囲かと思います。
この辺りは三次(リアル)の「男の娘」とは違うポイントですね。(このサイトは二次限定です)
要は肉体に関してまとめると、言わば焼き肉のタレで加工せず素材の味を活かしている男性のままであるのが一般的でしょうかね
その代わり男子の肉体であってもガッチリした男らしい肉体ではなく、平均より身長低めで痩せ型の男子でしょうか。
恋愛対象のお話
そもそも恋愛対象が「男性」である人はトランスジェンダーになるので、原則は「女性」が恋愛対象であることは多いかと思います。
ただ、多くの作品が恋愛対象の性別をぼかすミステリアスな印象を醸し出す作品が多いのではないでしょうか。
勿論、中には完全に恋愛対象が「女性」で嫌々女装させられたり、中性的な顔立ちから女性と勘違いされちゃうパターンもあるかと思います。
例であげると「オトメドメイン」の「飛鳥湊君」や、「暗殺教室」の「潮田渚君」が挙げられますね。
ただ、「男の娘」作品として受けが良いのは、性別による恋愛対象縛りでは無く、主人公が好きってタイプが人気出ているような気がします。
恋愛対象を常にぼかしてミステリアス感を出しつつ、最終的に主人公が好きでした・・・!とか、元々は男性の心を持ち、次第に主人公に惹かれ、気が付くと男でいるか女でいるかの葛藤に苛まれて、最終的に主人公とゴールインとかすっごいそそられるのではないでしょうか?
作品例であげると、「プラナスガール」や「さざなみチェリー」や「ボクガール」や「カイチュー」が挙げられます。
また、シンプルに女装が好きっていう作品も決して無いわけではなく、「あまちんは自称♂」や「少年の初恋は美少女♂でした。(竜ケ崎)」のといった作品もあります。
いや、、、あまちんって主人公にめっちゃラブだったな・・・
(無理やりカテゴライズ難しいな・・・)
そのため、恋愛対象のポイントをまとめると「男性」が好きというケースは無く、あくまでも恋愛対象は「女性」もしくは「曖昧」にしているパターンでしょうか。
シチュエーションのお話
このシチュエーションこそが「男の娘」の定義をあやふやにしてしまっている最大の要因だと思っています。
シンプルに可愛い系
暗殺教室に出てくる渚君とかは性別上男子なのですが、中性的な見た目から性別が迷子になった時にタグとして使われるほど「男の娘」キャラとして支持されています。
性別がどっちか分からない系
ハンターハンターに出てくるクラピカは、作者である富樫先生も「予想以上に男性か女性か分からないキャラになってしまった」と語るほど性別不明感が漂っていますよね。
肉体が女の子になっちゃった系
これ系の作品多いですよね。
古くはらんまから始まり、プリティフェイスの主人公のように想いを寄せる女の子になっちゃったり、「ボクガール」や、「めんどくさがり男子が朝起きたら女の子になっていた話」とかもそうですね。
事情があって女装しちゃっている系
こちらはもう筆者が把握出来ないほど多く存在していますね。
作品例であげると、「るいは智を呼ぶ」や「オトメドメイン」じゃないですかね。
この手の作品は概ね女の子とゴールインすることが多い気がしています。
肉体は男の子、でも主人公大好き系
筆者が個人的に好きなカテゴリはこれですかね。
作品例であげると「カイチュー」「プラナスガール」「さざなみチェリー」とかでしょうか。
時折「男の娘」好きな人のコメントを見ていると、付いている方がいいです!っと言うぐらい、竿があることを大事と捉えている人が多いようです。
このようにシチュエーションはパターンがありすぎてまとめられなかったですが、「男の娘」の定義としては以下では無いでしょうか?
- 何かしらの不可思議現象が無い限り原則肉体は男性
- 中性的な顔立ちで、痩せ型で、見た目は未成年
- 恋愛対象は「女性」または曖昧に濁す
「男の娘」は今だんだんとグローバル化しており、中国圏では「偽娘」(ウェイニャン)と呼ばれ、英語圏では「trap」と呼ばれているようです。
(まぁ罠と思っていても可愛ければ正義という感じなのでしょうか。)
ちなみに筆者は「男の娘」が妊娠しちゃうのはもうそれは女の子かふたなりだと思っているのですが、皆様はどうでしょうか?
そういうわけでご清覧ありがとうございました。