何故取り扱わなかったかというと、センシティブな側面があるのと、語りたい情報が沢山あるのと、「ロリ」について語るとなると同時に「ロリコン」について語らないといけないため、うまく自分の中で整理しきれるか自信が無かったのがあります。
ロリとは
「ロリ」とは一般的には「ロリータ」の略であり、語源は1955年にアメリカ合衆国の作家であるウラジーミル・ナボコフの小説「Lolita」から生まれた言葉になります。
端的に説明すればいわゆる幼女、及び少女のことを指します。
オタク界隈では「ぷに」と呼ばれることもあり、ほっぺたの柔らかそうな幼児キャラクターを指すことがあります。
また「少年」の方は「ショタ」と呼びます。
昨今では「ロリータ」は魅惑的な少女の代名詞としても使われており、「ロリータ・ファッション」や「ロリータ・コンプレックス」などの多くの派生語を生んでいます。
ロリコンとは
「ロリコン」とは「ロリータ・コンプレックス」の略称になり、ローティーン以前の女性に特別な感情を抱くことを意味しています。
しかし、この「ロリコン」とは精神医学の世界では「ペドフィリア(少児性愛)」と言われております。
「ロリータ・コンプレックス」は正確には心理学用語に当たります。
更に「ロリコン」とは対象女児の年齢が明確に定義されておらず、身体的な成熟度による主観的な判断となるため、人によってかなり認識の齟齬が発生します。
一般的に認識されているのが主に中学生以下ぐらいかと思います。
ペドフィリアとは?
「ペドフィリア(少児性愛)」とは対象年齢が「13歳以下」と規定されております。
更に「ペドフィリア(少児性愛)」と診断される行為とは、「13歳以下との性行為」とされております。
そのため、例えば13歳と手をつないだり、頬にキスされる程度では小児性愛とは呼ばれないこととなります。
じゃあ女子高生、女子中学生に対して性行為は良いのか?と言うと、そこは法的な規制もありますし、社会倫理的にはアウトになりますが、精神医学的には「正常」と判断されます。
具体的にどういう状態が病気と判断されるかは、以下の判断基準になります。
・14歳以上が相手であれば正常
・15歳以下の少年であれば、いくら年下であっても正常
・5歳以上年上で無ければ正常(例:17歳が13歳に惹かれるのは正常)
・青年後期(主に大学生)が12歳以上に対して継続的に信頼関係があれば正常
ロリコンやペドフィリアを整理すると
精神医学用語のペドフィリア、心理学用語のロリータ・コンプレックス、また医学用語ではないですが世間一般で言われているその他の小児性愛に関する用語を整理すると以下のようになるかと思います。
ペドフィリア:13歳以下
エフェボフィリア:15歳以下
ロリータ・コンプレックス:12歳~15歳※
アリス・コンプレックス:7歳~12歳
ハイジ・コンプレックス:5歳~7歳
ベビー・コンプレックス:0歳~5歳
※ロリコンは「13歳から」とする場合もあれば、「17歳まで」の場合があります。
法的な問題
法的な問題で言えば13歳未満との性行為は、無条件で強姦罪に問われます。
18歳未満であれば、相手の同意があっても児童福祉法違反になります。
以前Youtubeで某メンタリストが、合意があれば14歳以上17歳以下の女性に対して同意があれば性行為OKと発信して、某弁護士が反論していたことがありますが、こちらは某弁護士が言っていることが正しくて、青少年保護条例違反に引っかかり検挙されます。
この辺りの誤解が世間で広まっているのは、16歳であっても親の同意があれば結婚が可能である法律が原因かと思います。
両家が認めあって婚姻関係にあれば、みだらな行為に相当しないわけですね。
ロリコンっていつから流行ったの?
これに関しては恐らくではありますが、そもそも日本人は元々ロリコンが多いと考えられております。
戦後日本ではストリップは解禁されましたが、長らくはヘアヌードは禁止されておりました。
そんな中、40年ほど前に少女のヌード写真を掲載したロリ雑誌が、堂々と販売されていた時期がありました。
解釈としては「無毛の少女のワレメはOKだ」という謎の基準で堂々と紙面に掲載されていたのですが、こちらはすぐに禁止されることとなりますが、時を同じくして90年代前半にはヘアが解禁されることとなります。
そのため、以前よりロリコンは多く存在していたかと思います。
オタク界隈では1984年に「くりいむレモンシリーズ」というロリコン向けのアニメが当時話題を呼びました。
ロリコンをターゲットしたロリキャラはいつから?
ロリキャラはただの幼女キャラクターになるので、起源もクソもないと思ったので、ロリコンをターゲットにしたロリキャラはいつが最初かを探ってみました。
アダルト作品であればほぼ間違いなく1984年公開の「くりいむレモン」で相違は無いかと思います。
本作品は1982年に「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」に登場するセイラ・マスの入浴シーンを、映画館でカメラに収めている(違法です)アニメファンらを見てビジネスとしてヒントを得たのがきっかけになります。
当時、ヒロインの設定が当初11歳(小5)で、今では完全にアウトの設定になりますね。
(後にこの設定は削除されましたが)
本作品はその後のロリコンブームの火付け役になったかと思います。
一方で一般作品ではどの作品がロリコンをターゲットにした作品になるかが曖昧なのですよね。
昔の作品でロリキャラと言えば、1973年に手塚治虫氏が手掛けた「ブラック・ジャック」に出てくるピノは元祖ロリキャラと言っても良いと思います。
1982年の「魔法のプリンセス ミンキーモモ」に出てくるミンキーモモもロリキャラと言えばロリキャラですが、本作品はロリコン向けの作品ではなく、女児向けの作品になります。
そのため筆者が考えるロリコンをターゲットにした一般作品は「魔法少女プリティサミー」に出てくる砂沙美か「カードキャプターさくら」に出てくるさくらかのどちらかと思います。
何故悩むかというと、以下の理由のためです。
まず、カードキャプチャーさくらに関しては本来少女漫画であるため女の子をターゲットにしているのですが、本作品の前にセーラームーンで大きい男のお友達のファンが沢山付いたこともあり、1998年のアニメ化の際、女児だけでなくそれとなく男性もターゲットにした作風になっているので、表立ってロリコンをターゲットにしているとは言いませんが、狙っている可能性を感じたからです。
魔法少女プリティサミーに関しては、本来は「天地無用」に登場する一キャラクターに過ぎないのですが、スピンオフパラレルワールドとして1993年に番外編のドラマCDが出て、1995年にOVA化をし、1996年にアニメ化しました。
カードキャプチャーさくらが1996年6月号から連載開始し、1998年にアニメ化したのと、プリティーサミーのアニメ化が1996年10月であったので、どちらが先駆者なのか悩んだ次第ではありました。
(まぁプリティーサミーの初出は1995年のOVAなので、プリティーサミーで良いかもしれませんね)
ロリコンは果たして悪なのか?
よくロリコンを犯罪予備軍と呼称する人を多く見かけると思います。
勿論倫理的な観点から幼女に対して性的な目で見るのは如何なものかと思いますが、筆者が思うにロリコン自体が悪かどうかで言うと悪ではないと思っています。
何故なら彼らは望んでそうなったわけではありません。
生物としての本能がその様になっていたに過ぎません。
LGBTは徐々に多様性という言葉の元に少しずつ理解が進んではおりますが、ロリコンだけは未だに日陰者です。
勿論ロリコンを推奨するものではありませんが、その本能を否定するのはただのエゴだと思っています。
過去に「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」という痛ましい事件が起こったことがありますが、その人がロリコンじゃなかったらあのような事件が起きなかったか?というとそれは間違いです。
犯罪者のうち100%の人が水を飲んだことがあるというぐらいナンセンスな話です。
ロリコンが悪と言っている人は、具体的に悪い理由をきちんと説明できず、気味が悪いからと言うだけで思考停止に陥っている人だと私は思っています。
っとここまで肯定はしてきましたが、ロリコンの方に伝えたいのは、欲望を具体化するのは犯罪なので、絶対に犯罪を犯してはいけませんよ。
如何でしたでしょうか。
以上が前編となります。
今回はロリやロリコンの定義や歴史的な説明がメインでしたが、次週は少しロリコンからは少し離れて、ロリにフォーカスした説明を紹介したいと思います。