こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
今回のテーマはジト目です。
このテーマは本当に難しいテーマなので、今までずっと意図的に避けてきました。
しかし、いつまで避けても中々整理付くものでもないし、一度記事にすることで頭の中を整理し、また書き直しなったら書き直せば良いやと言う思いから記事にしました。
超忙しい人向けの3行記事
- ジト目は何かしらの感情を伴う
- 半目、三白眼、糸目はジト目とは違う
- 親の仇相当の真面目な怒り憎しみは当てはまらない
ジト目とは?
何らかの感情を込めて、じとーっとした目を細めたような表情、または目つきを指します。
「何らかの感情」の部分は後述でも説明しますが、様々な解釈が存在するため、ジト目と言う言葉一つとっても言葉の意味は大変幅広いです。
また単純な「半目」をジト目として扱うかも議論されがちです。
例えば、カメラで人を撮影する際に瞬きで偶発的に半目の瞬間を捉えた場合や、視力が低く目を細めている場合や、寝起きで目が見開きっていない場合など、どこまでジト目として取り扱うかはこれからも定義付けする上では困難では無いかと思います。
尚、表記ゆれとしては「じと目」「ジト眼」があげられます。
ジト目の定義は?
まず目の開け方としては、「5対5」または「6対4」のサイズ比であることが一般的です。
しかしここで注意点は、本来の目に対しての比率であるため、三白眼と言った、元々黒目が小さく白目の部分の面積が大きく、上方よりの目のことはジト目に該当しないと考えられています。
また、漫画やアニメでありがちな「糸目」もジト目の対象外かと思います。
更にもう一つの定義として、ジト目は感情が伴います。
感情は多種多様なのですが、一般的に以下の感情が伴います。
- 軽蔑
- 不快
- 呆れ
- 企み
- 反抗
- 苛立ち
- 敵意
- 警戒心
- 恨み
- 見下し
- 光悦
- 誘惑
定義としてブレる要素としては「恨み」の部分かと思います。
親の仇!と言った憎しみを伴うような「恨み」の場合は該当しませんが、イタズラレベルの嫌がらせで恨む場合はジト目に該当するかと思います。
また常時ジト目になっているキャラクターもよくブレるのですが、このようなキャラクターの場合は感情は伴わず、ジト目キャラクターと呼んだりする場合もあります。
ジト目の語源は?
ジト目というぐらいなので、「じと~」という擬音語から来ていますが、擬音語辞典にこのような擬音語が無いのです。
元は「ひどく湿っているさま」を意味する「じっとり」から「じと~」に変わった近代の擬音語になるかと思います。
とは言えインターネット普及前から使用されている言葉で、最古は1980年に「丘の上のミッキー」という少女小説内で使用されたのが最初と言われています。
ジト目の元祖は?
ジト目の元祖を追うのは大変難しいです。
何せ言葉が出来る前から感情の表現として利用されていており、後からジト目という言葉が定着したからです。
そのため恐らく一番分かりやすいジト目が登場したのは1978年より連載が始まった「うる星やつら」のラムちゃんが頻繁にジト目を利用していたかと思います。
勿論、本作品より前からジト目は合ったかと思いますが、高橋留美子氏が手掛けたラムちゃんは、存分にジト目を使いこなし「萌え」の文化を作ったと思っています。
ジト目の種類
ジト目の定義である程度語ってしまいましたが、ざっくりジト目の種類について語ってみたいと思います。
不満系
ジト目で一番イメージするのはまさにこれかと思いますが、納得行かない出来事に対しての不満だったり、不穏な出来事に対して「え?」みたいな警戒心の現れだったり、面倒くさい出来事に対してヤレヤレ的な感じで使われるジト目ですね。
嫉妬系
不満系と双璧を成すぐらい人気があるのが嫉妬系で、不誠実な行動をしている人に対して、ヤキモチを妬いてしまう時のジト目ですね。
軽蔑系
嫉妬系と異なり、同じ不誠実でも「何やってんだか…」的な呆れを含んだジト目ですね。
そのため、嫉妬系とほぼ同等の人気を誇るかと思います。
またこれを更に発展したもので、上からの見下した際のジト目は、それはもうドMの方には最高なご褒美になっています。
目論系
何かを企てようとする時になるジト目ですね。
いたずら好きの幼女であったり、コミカルなストーリーやほのぼのしたストーリーで採用されることが多いイメージでしょうか。
光悦系
軽蔑系と似ている部分はありますが、こちらは相手を誘惑する際だったり、ヤンデレなキャラクターが見せるジト目ですね。
ジト目の魅力は?
ジト目の魅力は何と言っても感情の現れではないでしょうか。
勿論常時ジト目キャラはそれはそれで魅力的ですが、嫉妬の場合は女の子の可愛らしさを強調し、軽蔑の場合はギャグ要素で物語を盛り上げ、不満系はキャラクターの苦悩に同情するなど、感情の現れによってキャラクターの魅力を引き出しているかと思います。
女の子が使用する際のジト目は、異性に対して言葉に出さない無言の圧力として用いるため、そこに愛しさや「萌え」を感じるのではないでしょうか。
如何でしたでしょうか。
割とツンデレとセットで用いられることも多いかと思いますが、ジト目単体で今回は紹介させて頂きました。
我が国、日本が漫画やアニメで確固たる地位を築くのに用いられた一つの武器とも言える、感情表現のジト目ですが、この半目を用いてよく上手く感情を表せたなぁと思っております。
今でこそ一般的な手法ではあると思いますが、最初にこの技術を使った人はやはりすごいと思います。