こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
今回のテーマは、今やファッションの一部として数多くのキャラクターに採用されているアホ毛キャラクターについて語っていきたいと思います。
作品によってはほとんどのキャラクターにアホ毛を採用するものもあったりしますよね。
現実社会だとタダの寝癖として笑われる対象ですが、二次元ではもはやファッションの一部として取り扱われ、時として感情表現にも使われる数奇な運命を辿ったアホ毛の記事をどうぞご覧になってください。
超忙しい人向けの3行記事
- アホ毛は元々は美容業界用語
- アホ毛は最初癖っ毛の事だった
- 今はファッションの一つ
アホ毛とは
アホ毛とは周囲の髪の毛の流れに逆らい、飛び出してしまっている髪の毛の事を指します。
本来は萌え用語ではなく、1970年頃より美容業界用語として広まっており、主に関東地方の若者の間で利用されておりました。
表記ゆれとしては「アホ毛」「あほ毛」が一般的で、漢字の「阿呆毛」は余り使用されていない印象です。
海外では対応する単語が無いため、そのまま「ahoge」と記載したり、近しい単語としては「frizz=縮れ毛」になるかと思います。
アホ毛の定義
アホ毛の定義としては前述と重複しますが、周囲の髪の毛の流れに逆らって飛び出してしまう少量の髪の毛になります。
そのため、ドラゴンボールの超サイヤ人のように髪全体が逆だっているようなケースや、妖気を感じたときに立つアンテナには当てはまりません。
また、朝起きた際に一時的に片が付いている寝癖も当てはまらないです。
きちんとヘアセットしたにも関わらず、我が道を歩むマイノリティな髪の毛のことをアホ毛と呼びます。
アホ毛キャラクターの元祖
用語として確立したのは1970年頃ですが、アホ毛を表現したキャラクター自体は更に古い歴史となります。
恐らく初出としては1930年にアメリカのアニメーション映画、ベティ・ブープに出てくる「ベディ」が現在のアホ毛に通じるキャラクターとしては最初かと思います。
日本だと1953年に手塚治虫が手掛ける「リボンの騎士」に出てくる「サファイア」が最初かと思います。
当初のアホ毛は現在イメージされる一本の毛が飛び出ると言うよりかは、癖っ毛が一般的でしたね。
ちなみに単語としては1990年代に山田南平氏による「久美子&真吾シリーズ」という作品の中で「アホ毛」と言う単語が登場しています。
アホ毛の広まり
アホ毛が広まったのは主に1990年代かと思います。
そもそも1990年代以前のヒロインは比較的清楚系のキャラクターが多く、髪の毛がサラサラヘアーが多かったと思います。
1990年頃からヒロインが元気一杯の活発系が増えてきて、その活発さがヘアスタイルにも反映されたかと思います。
90年代の代表的なアニメとしてスレイヤーズは登場人物の殆どがアホ毛を兼ね備えておりましたね。
この時期から髪型がピンピンと跳ねるキャラクターが多く創出され始めたかと思います。
エロゲ、ギャルゲーも同じ時期にアホ毛のキャラクターが多く出てきましたね。
アホ毛の歴史
第一世代
若い世代が想像するアホ毛は「一本の毛」が飛び出ているものかと思いますが、元々は癖っ毛タイプが主流だったかと思います。
そもそも髪の毛一本一本を丁寧に描く時代でも無かったこともあり、髪型の特徴の一つとして癖っ毛が採用されておりました。
第二世代
90年代中盤からは徐々に一本の毛が飛び出ているキャラクターが登場し始めて、このアホ毛が現代に通じるアホ毛の基本形になったかと思います。
初出は分からないですが、マスターモスキートンに出てくる「イナホ・ヒトメボレ」は割と古いアホ毛キャラクターじゃないかと思います。
第三世代
2000年代になってくると、アホ毛が意思を持つが如く、感情を表現するようになり、オタク界隈でのアホ毛は新たに進化していったと思っています。
もえたんの黒威すみのアホ毛は感情によって形を作る上に、拳を作ったり指をさしたりと大変高性能でしたね。
アホ毛はどんなキャラクター?
元々はおバカキャラといったどこか間の抜けたキャラクターが多かったように思えます。
しかし、1990年後半から徐々にアホ毛がファッションの一部のように扱われるようになり、Fateのセイバーのようにシリアスなキャラクターにも採用されるようになったかと思います。
昨今ではおバカキャラクターと言うか、ホンワカ(優しい感じ)としたキャラクターやロリ顔のツンデレ系のキャラクターに多く採用されているような気がします。
アホ毛種類
一本立ち
昨今最も多いタイプの一本立ちです。
時として感情表現を表すが如く、ウネウネと動くこともあったりします。
二本立ち
別名触覚とも言われていますが、昆虫の触角のように左右に分かれて居るタイプです。
くせっ毛タイプ
寝癖のようにも捉えられますが、単純にヘアスタイルを整えてもくせ毛の影響で跳ねているパターンです。
アホ毛という言葉が登場する前から存在する元祖アホ毛になりますが、未だに時折登場するタイプになりますね。
円描きタイプ
ちょっとこれをカテゴリ分けをするかどうかかなり迷いました。
一本立ちとほぼ同じなのですが、一本立ちよりも更に髪の流れに逆らうが如く、天に向かって弧を描くようにクルンと巻いているパターンですね。
作画によって曖昧になりがちですが、一応カテゴリとして分けてみました。
アホ毛ネタ
観光庁のイメージキャラクターに採用されたアホ毛
2012年9月末に観光庁公式ウェブサイトに「謎の」美少女キャラクターとして、アホ毛キャラクターが採用されていましたね。
アホ毛ブームに肖ってなのか、ちょっとした話題になりましたね
感情表現として最初に使われたのはマブラヴ?
2003年に発売された恋愛アドベンチャーの「マブラヴ」の純夏のアホ毛は、感情によってハートや電撃を型取り、アホ毛に革命を起こしましたね。
変身のきっかけに
Fateのセイバーはアホ毛を抜くと黒セイバーに変身を遂げていましたね
人によっては最早気付かない場合もありますが、気付けば気付いたでどこか愛嬌のある可愛い萌え要素ではないでしょうか?
皆様はアホ毛キャラクターと言えばどのキャラクターを思い浮かべますか?
コメントもしくはTwitterのリプ欄で教えてもらえれば幸いです。
ご清覧ありがとうございました。