クーデレは紆余曲折を経て定義が確立してきた中々面白い単語だと思っています。
ツンデレと何が違うの?と思う方も居ると思いますが、ツンデレの派生語ということもあり、似ているのですが少し異なる言葉となります。
人によって解釈が異なると思いますが、筆者なりの見解を記事にしてみました。
クーデレの定義とは
クーデレとは素っ気ない態度のクールと、デレのギャップに萌える属性で、主に3パターンと言われています。
- クールで素っ気ないけど時間の経過と共にデレてくる
- 普段は無口で好きな人の前だけデレてくる
- クールなまま意中の相手に素直に好意を向ける
恐らくは多くの方が上記をイメージしているのではないでしょうか?
否!!
実は微妙に違うんです。
いや、間違ってはいないんですが、概ね正しいという言い方が良いかもしれません。
何言っているんだコイツは?って思った方も多いのでは無いでしょうか?
それでは順を追って説明していきたいと思います。
素直クール
クーデレを語る前に「素直クール」について語らねばなりません。
その昔ツンデレと言う言葉が誕生した際に、その対義語について語られた時期がありました。
その際にツンデレがツンツンデレデレの略称であるならば、ツンツン→素直、デレデレ→クールという事で「素直クール」だという言葉が名詞化されました。
ちなみに素直クールの略称として、「素クール」とも呼ばれ、イメージキャラクター(イメージ顔文字)も作られました。
川 ゚ -゚)。
素直クールの転換期
素直クールという言葉が誕生して程なくして、語感が良いという理由でクーデレに改名しようと言う動きになりました。
しかし、デレの感情が希薄であることで言葉の定義としてはおかしいという論争に発展するようになりました。
最終的に行き着いた結論としては、元ネタに敬意を払うということで、2チャンネル内では方言という形で落ち着きました。
その結果、クーデレはツンデレの派生語という意味として使われるようになりました。
そのため、クーデレはクールに装いつつもデレ要素がある「状態」のギャップ萌えに対し、素直クールはクールでかつデレの状態は無いが一途に想う「認識」のギャップ萌えとして両者の定義が確立しました。
改めてクーデレの定義
クーデレは以下の3点になるかと思います。
- 周囲にはクールを装いつつ、特定の人にデレる
- 本当は意中の人に対してデレたいが、いざ本人を前にするとクールを装う
- 元々クールであったが、時間経過と共にデレる
前述で語ったクーデレの定義とほぼ一緒ですが微妙に違いますよね?
そう、「クールなまま意中の相手に素直に好意を向ける」この部分は素直クールなんです。
クールでデレるのではなくひたすら相手のことを一途に想う状態は、クーデレではなく素直クールなんです。
ツンデレとの違い
前述でツンデレの派生系と話したとおり、ツンデレとクーデレは基本は同じです。
ただ、ギャップの状態が異なっていると思っています。
ツンデレはその名の通りツンツンしていますが、クーデレはクールの状態です。
デレとのギャップが強い口調で相手を罵ったり、騒いだり、攻め立てたりするのもののツンデレで、あくまでもクールに興味が無いように装ったり、少し冷たい口調で罵ったりするのがクーデレになります。
ツンデレのように理不尽に殴られたりしないので、外傷が発生することが無いのも特徴ですね。
キリデレとは
さて、クーデレを語る上でもう一つ外せないのがキリデレです。
キリデレとは普段他人の前では凛々しくキリッとしているが、意中の相手と二人きりになるとデレてくるものです。
・・・
そうです。クーデレとほぼ同じなんです。
何故このように似たような意味で二つの言葉が誕生したかと言うと、そもそも発祥地が異なることが理由になります。
2009年にXBoxで「ドリームクラブ」というキャバクラを舞台にした恋愛シミュレーションゲームが発売されました。
本ゲームはキャラクターの挨拶後にドリンクをオーダーする展開なのですが、キャラクターの好感度があがると挨拶時にデレデレし始めます。
しかし、ゲームの仕様上ドリンクをオーダーする瞬間だけ好感度関係なしに素の表情に戻ります。
本ゲームに「ナオ」というキャラクターが登場するのですが、普段はキリッとした顔立ちのため、好感度が上がった状態でドリンクオーダーをすると突如キリッとした表情になるため、そのギャップがニコニコ動画で大変話題となりました。
そのため、この時だけは弾幕のように「キリッ」というコメントが流れるため、このギャップが堪らない視聴者は「キリデレ」と呼ぶようになりました。
なので正確には「キリデレ」ではなく「デレキリ」になるわけです。
(実際にデレキリとも呼ばれてました)
このように発祥が異なるため、方言のような意味合いで捉えると良いかも知れません。
きな粉をまぶした餅菓子を、福岡出身の方であれば筑紫もちと答えますが、山梨出身の方であれば信玄餅と答えるように同じようで地方(界隈)が違うと異なる表現になるのと同じですね。
(え?よく分からない例えですって?
そういえばドリームクラブでは魅杏というキャラクターに超弩デレがありましたね。
如何でしたでしょうか。
中々数奇な運命を辿ってきた言葉だと筆者は思っています。
まだまだ巷(インターネット)では誤った認識で解釈している人は多々見受けられますが、ツンデレやヤンデレと同じように定義なんてものは誰かが決めたものでは無いため、当ブログを通じて歴史がお伝えできればそれで良いかと思っております。
皆様はどんなクーデレがお好きですか?
良かったらコメント欄やリプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。