こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
とうとうこのテーマに触れる時が来ました。
いつかは語りたいと思っていましたが、何せ扱うテーマとしては巨大過ぎる故に、今までそれとなく避けてきました。
とは言え、まぁいつかは取り上げないことには一生取り上げられないと思い、今回「ツンデレ」について語っていきたいと思います。
もしかしたらいつか改めて書き直す日が来るかも知れませんが、今回はまずは思いの丈を綴ってみます。
超忙しい人向けの3行記事
- ツンデレは敵対的な側面と好意的な側面の二面性を持つ人物または形容語
- 本来は最初ツンツンしていて心境に変化でデレデレするのが発端
- 人は常にギャップに萌える
今回もツンデレのキャラクターについては紹介するつもりはありません。
今やツンデレキャラクターはほぼどの作品でもほぼ100%に近い確率で登場するため、キャラクターを取り上げていたらキリが無いので、ツンデレという言葉について語っていきたいと思います。
ツンデレとは
ツンデレを一言で説明するのは少し難しいですが、端的に伝えると人間関係に於いて「敵対的な態度」と「好意的な態度」の二面性を持つ人物、または性格を表す形容語となります。
語源としては敵対的な態度をツンツンとし、好意的な態度をデレデレをあわせて「ツンツンデレデレ」と表現したのを、後に「ツンデレ」と略されるようになりました。
ツンデレの派生形として、ヤンデレ、クーデレ、その他最近ではキリデレも出てきていますが、こちらはまた別の記事で紹介させてもらえたらと思います。
ツンデレの種類は?
照れ隠しタイプ
恐らく皆がイメージする一般的なタイプかと思いますが、本当は好きで好きで堪らないけど、どうしてもその人の前では素直になれずツンツンした態度を取ってしまうタイプです。
後に紹介する「心境変化タイプ」と複合で使われることがあり、最初は本当にツンツンだけだったのが、イベントをきっかけに相手を意識するようになり、「照れ隠しタイプ」へ移行するのが一般的では無いかと思います。
心境変化タイプ
本来「元祖」に当たるツンデレですが、元々はツンツンしていたのが、相手のことを好きになったことがきっかけでデレデレに移行してしまうタイプですね。
最近はこのタイプは減りましたが、まだまだ多くの作品に登場するのではないかと思います。
(美少女ゲームに多いかもしれませんね)
特定デレタイプ
こちらは滅多に見かけることはありませんが、特定の人物に対してデレデレするが、他の人に対してはツンツンしているタイプです。
ただこちらも「照れ隠しタイプ」や「心境変化タイプ」と併用されることがあるので、このタイプだけに振り切ったキャラはあまり居ないかも知れません。
(ヤンデレに近しいものを感じますね)
ツンデレの意味の変化
前述でツンデレのタイプについて説明しましたが、当初ツンデレとは「心境変化タイプ」のみだったのです。
しかし、2000年初頭から定義の混濁が始まり、本来は時間とともに心境が変化していくことをツンデレと呼んでいたのが、表面上はツンツンでも内面はデレデレという誤用が始まりました。
これに関しては異論を唱えたかった方も居たと思いますが、誤用の広まりは最早誰も止められるものではありませんでした。
「煮詰まる」という言葉が本来議論で結論が出るという意味のはずが、行き詰まると言う誤用の方が広まるが如く、ガリレオ・ガリレイが裁判で負けても「それとも地球は動いている」とぼやくが如く、筆者としては大変嘆かわしく思いますが、長いものに巻かれるサラリーマン精神故に受け入れておりました。
しかし、2005年にらきすたの10話で、この誤用について一石を投じられました。
これにより、本来の意味も民衆に広く知れ渡るきっかけとなりました。
ツンデレの言葉の起源
ツンデレと言う言葉が誕生したのは2002年8月29日に「あやしいわーるど@暫定」で、ある投稿者が「君が望む永遠」に出てくる「大空寺あゆ」と言うキャラクターの性格を「ツンツンデレデレ」と表現したのが始まりと言われています。
以降、2ちゃんねるなどで「ツンツンデレデレ」なキャラクターを「ツンデレ」と呼ぶようになりました。
2006年には流行語大賞にノミネートされるまで、一般に広く知れ渡るようになりました。
ツンデレの起源は
最古のツンデレキャラは1963年手塚治虫の漫画である「リボンの騎士」に登場する「ヘケート」であると言われています。
そもそも手塚治虫氏が手掛ける漫画では度々ツンデレキャラが登場しているので、この頃からベースとなるものがあったのではないかと思います。
勿論この当時はツンデレと言う言葉は無かったですが、今から考えればこのキャラクターが起源では無いかと思います。
ツンデレブームの先駆者
ツンデレブームを作るきっかけとなった作品はやはり何と言っても高橋留美子氏が手掛ける「うる星やつら」に登場するラムちゃんでは無いかと思います。
稀にインターネットので見かけるのが、ラムちゃんはツンデレではなく、諸星あたるの方がツンデレであるという意見を目にしますが、前述で説明したツンデレの誤用が広まった影響だと筆者は思っております。
誤用から先に理解した人からしてみれば、ラムちゃんは最初のツンツン以降はずっとデレデレなので、諸星あたるのように一見ラムちゃんに興味無さそうにして実はラムちゃんのことを想っている諸星あたるの方が、ツンデレだと思うのも無理はありません。
しかしこういった誤用が生まれるきっかけもやはり高橋留美子氏にあると考えており、後の作品である「めぞん一刻」の音無響子や、「らんま1/2」に出てくる天道あかねはまさに誤用の方のツンデレであったからです。
ツンデレの声優と言えば
ツンデレ役を担当する声優といえばやはり、「くぎゅう」こと釘宮理恵さんではないかと思います。
2000年代すごかったですよね。
多くの釘宮病患者を発生させる罪深き方で、高いキー音から発せられる強気で可愛い声に魅了された方も多いのでは無いでしょうか?
某番組では「ツンデレ役の象徴」と称されるぐらい、多くのツンデレキャラを演じており、例をあげると「灼眼のシャナ」ではシャナ役、「ゼロの使い魔」ではルイズ役、「ハヤテのごとく」では三千院ナギ役が代表作では無いかと思います。
彼女が登場する動画では「くぎゅうううううううう」という弾幕は最早名物です。
昨今では彼女に代わるツンデレ役はやはり、で・・・あやにゃんこと竹達彩奈さんではないでしょうか。
釘宮さんよりかは低めの声ですが、それでも比較的高めでハスキーな声質で主に女子高生キャラを演じることが多いですね。
極端な感情変化
アダルトゲームでも陵辱ゲームに多いのが、最初は反抗的な態度を示しつつ、最後は従順になっていく調教もツンデレに近いものがあります。
ただ一般的なツンデレとの大きな違いが「恐怖」または「快楽」によって感情を変化させているため、ツンデレとして受け入れられるかは人によるかと思います。
ストックホルム症候群というある心理学のお話になりますが、かつてスウェーデンで銀行強盗事件があった際に、死ぬかも知れない恐怖の中、ふとした強盗犯の小さな親切に感謝の念を感じ、後に犯人と人質が結婚するなんて事例がありましたね。
少しツンデレとは話が逸れましたが、恐怖から恋と言った極端な感情の変化の一例になりますね。
何故ツンデレは人を魅了するのか
物語の重要なスパイスとして、「驚き」は欠かせないものかと思います。
それはキャラクターでも同じで、人は常にギャップに心を揺れ動かされるものかと思います。
今までは悪のライバルだったピッコロが、ラディッツという強敵を前に悟空と協力する瞬間は燃えますよね?
今まで散々罵倒の限りを尽くしていた桐乃が、ラストで素直に好意を受け止める瞬間は萌えますよね?
これは男性女性は関係なくて、こいつサイテーだな!って思うキャラクターがふと優しい瞬間を目の当たりにしたときにキュン!ってなる現象ですね。
ちなみに心理学的に言うと「ゲインロス効果」と呼ぶそうです。
ギャップが激しければ激しいほど、今までのマイナス分を背負う形で大きなプラスとして加点されるのが、ツンデレの魅力では無いでしょうか。
如何でしたでしょうか。
ツンデレはやはり大きなテーマのため、まだまだ語り尽くせていない部分もあるのですが、どうしても書く量が多くなってしまうのと、2つに分けるにしては中途半端なので、思い切って1回で書ききりました。
皆様の好きなツンデレキャラクターは何でしょうか?
私?私は同級生の田中美沙ちゃんに決まっているじゃないですか。
あれこそまさにテンプレートのツンデレキャラクターですよ!
ご清覧ありがとうございました。