アダルトゲームっぽくなったもの
まずはジャブ打ちから紹介していこうと思います。
こちらは正確にはアダルトゲームでは無く、アダルトゲームに片足を突っ込んでいる勢いになってしまった作品の紹介となります。
デッドオアアライブ
元々は純粋に綺麗な3Dポリゴンで描かれた格闘ゲームだったのですが、綺麗すぎるグラフィックからやがて方向性がセクシー路線に走ってしまった感じですね。
(昔PS2のDOA2を改造して裸にするのが一部で流行りましたよね…)
「デッド・オア・アライブ エクストリーム3」はアメリカ、ヨーロッパでセクハラという事で発売自粛になりましたね。
三国無双
こちらもデッドオアライブと似たような感じですが、デッドオアライブ程過激では無いですね。
ダンボール戦機
こちらは話題になりましたよねぇ・・・
本来は子供向けを対象にしたゴリゴリのロボット系の作品でしたが、DMMが協力に入ってからすっかり美少女化してしまい、かつてファン層であった子どもの成長に合わせてエロくしたんじゃないかと勘くぐってしまいますが、色々賛否は分かれましたよね。
ミリオンアーサーエクスタシス
前作に当たる「拡散性ミリオンアーサー」はもともとCERO:D(17歳以上対象)の一般ゲームであったのですが、ミリオンアーサーエクスタシスになった際、事前登録で18歳未満禁止の注意事項が追加されて話題になりましたよね。
ただエッチシーンを盛り込んだアダルトゲームでは無く、シンプルにセクシーなシーンが多いものとなっております。
ガイナックス
ガイナックスは昔からアニメが当たるとお色気ゲームを出す傾向にありましたね。
エヴァとゆかいな仲間たち脱衣補完計画がまさにそれですね。
さすがにふしぎの海のナディアはNHK作品なので登場はしませんが・・・
恐らく計画的なもの
Toheart2
こちらは2004年12月にPS2で発売し、2005年12月にPCで発売されたのですが、元々CERO15だったのが、18禁として発売されたパターンですね。
しかし、こちらは前作であるToHeartが18禁として最初発売し、人気を博したことがきっかけでコンシューマーに移植された言わば元は1アダルトゲームなのですよね。
なのでToheart2も18禁に視点を置いて開発はされており、シンプルにコンシューマーから先に出したというのが筆者に考えになります。
D.C.III 〜ダ・カーポIII〜
こちらもToheart2と似たような感じですね。
2012年4月に発売された本作品は、ナンバリングタイトルとしては初の一般年齢対象(15歳以上推奨)でプレイ可能ですが、2013年5月に追加要素として18禁版が出ましたね。
リトルバスターズ
こちらも2007年7月にWindows用の全年齢対象の作品として発売されましたが、スピンオフ作品として本作ヒロインの1人である能美クドリャフカとのストーリーを描いた『クドわふたー』が、2010年6月に18禁として発売されましたね。
綾地さん、大変でしたね。
ア、ハイ、スミマセン
プリンセスソフト
プリンセスソフトは元々は美少女ゲームのコンシューマ移植版をリリースする一方、オリジナルタイトルも手掛けていブランドですが、本ブランドは一般ゲームを発売してからアダルトゲーム作品として作り変えるスタイルをよくやっていましたね。
なお、本ブランドは2009年にブランドは解散しております。
夢見師
2006年12月にPlayStation 2で発売され、2007年5月に18禁要素とそれぞれのヒロインが抱える闇、そして夢見師のルーツを語る過去編を加えてWindows版で発売されました。
夏色の砂時計
2002年5月にPlayStation 2で発売され、2003年1月にBerriesよりWindows版(18禁版)が発売されています。
ちなみに米国限定でDVDPG版『Hourglass of Summer』がヒラメキインターナショナルより発売されましたね。
熱帯低気圧少女
2007年10月にPlayStation 2(CERO:B区分 12歳以上対象)で発売され、同年12月にWindows版で一般向けに販売され、2008年5月にH℃より18禁版が発売されました。
続編からアダルトゲームになったもの
御神楽少女探偵団
ヒューマン及びエルフから発売された、御神楽少女探偵団は続編でアダルトゲームになりましたね。
1作目『御神楽少女探偵団』と2作目『続・御神楽少女探偵団』はPlayStation用のゲームソフトとして発売されましたが、3作目である『新・御神楽少女探偵団』では、キャラクターデザインや声優陣が一新され、性的要素が含まれる18禁ゲームとなっています。
無人島物語シリーズ
1994年8月にPC98シリーズで生態系シミュレーションゲーム(メーカー公称ジャンルは「サバイバルライフ・シミュレーション」)は一般向けに発売されました。
一部女性キャラクターのヌードイベントが含まれている点などを特徴としていて、SFC版では着衣に変更され、下半身は見えないなどの自主規制が行われるものの、SFCの中ではかなり際どいお色気描写でしたね。
続編である無人島物語Rから無人島におけるサバイバルに加え、漂流者間の恋愛シミュレーション要素を加えた作品になり、無人島物語Xでは『R』の路線を推し進めてセックスシーン等を盛り込み、アダルトゲームとなりました。
ヴァリス事件
さて、一般ゲームからアダルトゲームになった作品として絶対外すことが出来ないのはヴァリスです。
これはもう当時不買活動に発展するほどの事件となったので、取り上げないわけにはいきません。
かつて「夢幻戦士ヴァリス」と言うMSX用の横スクロールアクションのゲームが、1986年に日本テレネットから発売しておりました。
本作品はギャルゲーの始祖と呼ばれることもあり、登場キャラクターはビキニアーマーを着けている女戦士で、PCエンジン版では声優を起用したり、のちのゲーム開発に置いて時代を先取りしておりました。
以前軽く私の記事でも紹介しましたね。
しかし、日本テレネットはもともと通信関連企業を設立する予定であったこともあり、噂レベルですが経営層はゲーム開発のノウハウを無視した経営になりがちになり、結果90年代から開発チームのメンバーが次々と独立していきました。
そうなると開発力が深刻に低下し、ゲームのクオリティとともに売上も減少していき、そのテコ入れとして、版権元を残しつつBB5.jpで販売されるようになります。
健全であったファンタジーゲームだったヴァリスは、アクションからアドベンチャーゲームとしてコンセプトを変更し、旧来ファンだけでなく、初期から作品を手掛けてきたスタッフ陣まで激怒させ、不買運動にまで発展しました。
原案とキャラクターデザインを担当したPiXEL氏は、権利が存在しないことを承知で、自身のサイトの掲示板で日本テレネットの姿勢に対して強い不快感を示しました。
その後、日本テレネットは10億円の負債とともに営業を停止し、事実上倒産し、その後権利を譲渡されたメーカーによってアダルトゲーム化されることとなりました。
横スクロールアクションゲームから、マルチエンディングアドベンチャーゲームになり、内容も陵辱的な性描写が多数盛り込まれて、物議を醸すこととなりました。
クリエイターからすれば手塩に掛けて育ててきた愛娘がAV女優になるが如く、ファンからすればデビュー当時から一生懸命推してきたアイドルがAV女優になるが如く、多くの人の夢を壊す結果となったようです。
如何でしたでしょうか。
フリーゲームとかを含めるともっと多くなるかと思いますが、そちらは今回省略させていただきました。
アダルトゲームから一般ゲームに移植したものに比べれば、遥かに少なかったかと思いますが、それなりにあったかと思います。
しかしこのケースの場合、声優さんのキャスティングで頭を悩ませそうなので、あまりメーカーさんにはオススメできないかなと思いました。
ご清覧ありがとうございました。