海外で愛される日本のアニメ
アニメは日本だけで流行っているのではなく、海外でも物凄い流行っています。
最近公式でもハッシュタグ付きのツイートをする際に、海外向けのタイトルのハッシュタグを合わせて使っていたり、ツイート内容に英語版も合わせてツイートする場合がありますよね。
いつから海外でも日本のアニメが注目された?
今でこそ海外で日本のアニメが注目されていることは、多くの人が実感していると思いますが、注目され始めた時期はいつになると思いますか?
諸説あるかと思いますが、日本のアニメーションが世界で認められるようになったのは、恐らく1990年代中盤だと思っています。
勿論1960年代の「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」も注目されなかったわけではないのですが、一過性のブームとして終わっていました。
1970年代や1980年代も「AKIRA」など一部の作品が注目されることはあったのですが、日本の作品として認識されなかったり、一部の作品は暴力的であったり、表現の問題視からこれまた一過性で終わっています。
1990年代になると「ドラゴンボール」や「新世紀エヴァンゲリオン」や「ポケットモンスター」が注目されるようになります。
1991年の冷戦集結で国際交流が進んだとか?でしょうか。
海外でアニメに特化した配信サービスが登場
現在世界では日本のアニメ市場がどんどん拡大していっています。
海外ではアニメは基本子供が見るものとして扱われていましたが、その認識が徐々に変化しており、近年では海外のセレブがアニメ好きと公言するほどイメージが変化しつつあります。
例えばバスケ選手のマイケル・ジョーダン氏や、歌手のビリー・アイリッシュ氏もアニメ好きとして有名です。
そして、最近ではアニメに特化した動画配信サービス「Crunchyroll(クランチロール)」が誕生し、日本のアニメとして「呪術廻戦」や「僕のヒーローアカデミア」や「進撃の巨人」などが人気を博しております。
何故、海外で日本のアニメが愛されているのか
筆者が働く職場は、割りとグローバルな会社なので多くの外国人と共に働いているのですが、日本のアニメを見て日本語を覚えたと言う人はそこそこ居ます。
その為妙にマイナーな単語を知っていたりしますが(笑
何故ここまで海外の人を惹きつけるのでしょう。
考えられるのはいくつかあると思うのですが、まず1つのジャンルが非常に豊富な点が挙げられるかと思います。
日本のアニメはアクション、ファンタジー、ラブコメ、SF、推理モノ、日常系などなど多彩なジャンルがあり、歴史や戦争をテーマにした作品など、知識が深められる作品が特徴的です。
そのため、海外ではアニメは主に子供向けですが、日本のアニメは幅広い年齢層に愛される傾向にあります。
また作品の質が非常に高く、よく練られたシナリオ、細部まで拘って繊細にイラスト、キャラクターの表情など細かい動き、そしてピアノやオーケストラを用いた壮大な音楽など、評価すべきポイントが多いです。
そういったこともあり、海外から絶大な支持が得られているかと思います。
日本経済におけるアニメ
日本アニメとそこから派生する関連市場は、日本動画協会によると2022年で2兆7400億に達すると言われています。
また、2022年に総務省が調査した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」では、日本のアニメ放送番組の海外輸出学が引き続き伸びているという結果が出ております。
全体の放送権、インターネット配信件、ビデオ・DVD化権、リメイク権、商品化権などの海外売上高(輸出)の総額が525億ほどで、そのうちの88.9%である496.3億円がアニメの割合になります。
特に東アジアには好調で224億2800万円、次いで北米は133億810万円、ヨーロッパは40億円ほどになります。
日本のアニメの興行収入がエグい
昨今アニメの映画の興行収入は目まぐるしい成長を感じます。
2020年に公開された「鬼滅の刃」無限列車編では404.3億もの興行収入を叩き出しています。
2001年公開された「千と千尋の神隠し」が316.8億なので、その規模の大きさは凄まじいものですね。
ちなみに「君の名は。」は215.7億となっています。
鬼滅の刃は世界歴代興行収入でも$510,010,427を叩き出しています。
尚、アニメ以外とも比較した場合ですが、タイタニックが277.7億で、鬼滅の刃はおろか、千と千尋の神隠しにも及ばないため、映画業界として決して無視できない存在になっています。
海外から逆輸入作品
過去に以下の記事でも軽く紹介したことがありますが、日本のアニメにリスペクトしたスタッフが、アメリカ初の3DCGアニメ「RWBY」を制作して、そこから日本からのアンサーとしてリスペクトを届けたいという形で制作されたアニメがあります。
このような国際的な交流は素敵ですよね。
SNSの発達でアニメ制作会社との距離が縮まった
一昔前まではアニメの情報は公式ホームページで公開される情報ぐらいしかありませんでした。
しかし最近はTwitterを中心としたSNSで積極的に広報活動しているため、視聴者との距離はとても近い状況にあります。
アニメ放映後に実際に使用された原画を公開したり、現場で働くアニメーターのイラストをRTするなどして、よりよい関係が構築されています。
如何でしたでしょうか?
日本のアニメは世界に誇れる素晴らしい文化だと思っています。
しかし、一方で闇を抱えている部分もあります。
そこは次回「第3話アニメ制作会社の話 ~闇編~」でお話していけたらなと思います。
良かったらコメント欄もしくは、Twitterのリプ欄で感想を教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。