こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
最近はかなり減ったと思いますが、エロゲ創世記の時代はソフ倫等のガイドラインが無かったり、または整備されきっていない事もあり、問題になり発売禁止になったエロゲーが多数存在します。
よくありがちなモザイクを消しそびれたと言ったものは、2000年代初期に多かったと思いますが、今回は倫理的な問題で発売禁止になったり、今だったら絶対発売までこぎつけられなかったようなエロゲーについて紹介したいと思います。
本記事は「ソフ倫」が立ち上がる前、もしくは立ち上がって間もない時期の混乱期に登場した作品に焦点をあてています。
また、筆者の記憶に頼っている部分もいくつかあるため、もし誤りがあればご指摘ください。
超忙しい人向けの3行記事
今回はないよ~
Close 2U ~最後の夏休み~
『Close 2U ~最後の夏休み~』は2000年6月に赤ちゃん倶楽部から発売されたアダルトゲームになります。
前身は同人ゲーム「Close 2U」で、当時大学生だった原画のみそおでん氏とシナリオの苦魔鬼轟丸氏が、卒業に近づいた際に「会社興して商業やろうぜ!」というノリで苦魔鬼轟丸氏が言って、みそおでん氏が「やろう!やろう!」というノリで商業デビューした作品になります。
かわいい表紙とは裏腹に、吐血シーンがあったり、キャラクターが入院したり、儚く散るシーンがあったりと、ハードなシナリオ+泣きゲーという内容になっています。
まぁ2000年頃と言えばKANONが流行った時期で、ロリや泣きゲーがブームな時期なので、丁度その波に乗った感じでしょうか。
しかしイラストを見てもらえると分かりますが、どうみてもランドセルなんです。
でも、ソフ倫通っているんですよね。
よく通りましたね!
ペンションストーリー 花の清里
『ペンションストーリー 花の清里』とは1988年11月にアダルティンから発売されたアダルトゲームになります。
ストーリーは清里でペンションを経営する主人公の叔父さんから招待状が届き、美女が一杯の別荘で休みを満喫の予定が、突如叔父さんが死体で発見され、その事件を解明していく推理ゲームになっております。
登場ヒロインは5人の美女と、1人の少女(12歳)になります。
この6人の間を回って情報を集めていき、コマンドの中にキスやエッチがあり、うまく選択すればお姉さんたちとエッチ出来るというものになります。
これの何が問題なのかというと、そう12歳の少女というポイントです。
本作品ではこの12歳の少女ともエッチが出来てしまうというものです。
勿論、この少女とエッチをしてしまうと速攻でゲームオーバーになるのですが、ソフ倫が登場する前とは言え、限りなくアウトのものとなっております。
良くも悪くも他のエロゲの大きな事件に隠れていたため、話題にはならなかったものの、今だったら絶対に発売出来なかったソフトになりますね。
ロリータ・シンドローム
『ロリータ・シンドローム』は1983年10月にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売されたアダルトゲームになります。
あまり知っている人は少ないですが、スクウェアとエニックスが合併する前のエニックスが、かつてはアダルトゲームを作成していたんですよね。
本作品の3年後に、その後伝説となるドラゴンクエストが発売されることになります。
少し話題がそれましたが、1980年頃はロリータ・コンプレックスを取り扱った作品が流行しており、性的コンテンツに対する表現規制が緩かったこともあり、そこを狙った作品になります。
ゲーム内容は「メゾン・ロリータ」と言う建物の1号室から5号室までの部屋があり、そこに監禁されている少女を救うものになります。
1号室では縛られて仰向けに寝かされた少女に丸型のチェーンソーが迫っており、助けるために10個ドアの鍵の中から5回以内に選ぶことで助けられると言った感じで、2号室から5号室も同様に、様々な課題をクリアすることで救えるものとなっております。
救出に成功するとロリータのヌードを閲覧出来るという問題もあるのですが、ゲームオーバー時にヒロインの凄惨な死を遂げる内容が話題になりました。
世間がまだアダルトゲームに対する認知が無いこともあり、発売禁止になることはなっていませんが、今だったら100%発売禁止になっていたでしょうね。
177
『177』とは1986年9月にマカダミアソフト(開発:デービーソフト)から発売されたアダルトゲームになります。
PC98の前の世代である、PC-8800シリーズのパソコンゲームですね。
エロゲに深く染まっている人なら「沙織事件」を一度は聞いたことがあるかと思います。
参考:
この「紗織事件」が起こる5年前に実はエロゲーが問題視された作品になります。
『177』と言うゲーム名は刑法第177条(強姦罪、現・強制性交等罪)が由来になっております。
ゲームシステムは夜道を走って逃げる女性を、主人公が追い掛け回し、服を一枚ずつ脱がしていくアクションゲームで、全裸にした女性を押し倒し、主人公は腰を上下左右四方向に動かして相手をイかせるといった仕組みになっています。
女性より先にイッたり、制限時間をオーバーすると、刑法第177条「強姦罪、準強姦罪」の条文が表示されてゲームオーバーとなり刑務所行きになりますが、女性が先にイけば『和姦』が成立し、更には両者が結婚してハッピーエンドになるというとんでもない内容になっております。
1986年頃はエロゲー自体30~40本程度しか出ていない時期で、その中の一本だったこともあり、目立った存在ではなかったのですが、1986年10月21日公明党の草川昭三氏によって衆議院決算委員会で有害ソフトとして取り上げられ、倫理的なポイントから発売停止に追い込まれました。
国会でアダルトゲームが取り上げられたのは本作が初のケースであり、良くも悪くも知名度が向上した事件となります。
ちなみに開発スタッフは女性も多くおり、グラフィック面は男性スタッフが担当していたそうです。
すとりっぷルーレット ロリータ編
『すとりっぷルーレット ロリータ編』とは1993年にSTUDIOみるくから発売されたアダルトゲームになります。
ゲームシステムはシンプルで、ルーレットを回して女性キャラクター、更には男性キャラクターを脱がしていくことが出来ます。
前作は1991年に『すとりっぷルーレット』と『すとりっぷルーレット 過激編』が発売されており、本シリーズの特徴として局部にモザイクが掛かっていないものになります。
男性キャラクターもばっちり局部が見える仕様となっております。
前作は丁度「紗織事件」と同じ1991年になり、ソフ倫が立ち上がる前なのでまだ分かるとして、続編である本作は2年後の1993年のため、紗織事件後に発売されたアダルトゲームでモザイクが掛かっていないものはかなり稀な存在となります。
勿論、問題点はそれだけではなく、タイトル通り登場するヒロインの年齢に問題があります。
冒頭には「この作品はフィクションで、登場人物は皆18歳以上」的な、一応法令を意識したことは記載されてあるものの、登場ヒロインのプロフィールには「小3」、「小4」、「小5」、「小6」、「中1」という、最年長が中学1年生というとんでもない設定なのです。
画像だけは度々5chのスレなどで登場しますが、たまたま指摘されなかっただけでかなり問題のある作品でした。
犠妹 ~背徳の契~
『犠妹 ~背徳の契~』は2001年1月にSELENから発売されたアダルトゲームになります。
この当時人気のいわゆる凌辱調教ADV+SLGで、嫌悪、戸惑い、恥じらい、淫乱、奴隷、人格崩壊と、心理描写の過程がしっかり描かれているのと、イラストの質の良さもあり、当時から好評の作品でした。
しかし、発売から1ヶ月後に回収命令が出されます。
公式ホームページでは「倫理規程に添わない点が確認されたため、下記の商品が回収となります。」と記載のみで詳細は触れられていませんでした。
当時2chでは、モザイクの要素ドットサイズがソフ倫規定サイズ以下という噂が飛び交いましたが、モザイクが原因の場合、提出したCGに加筆しない限り、審査後に覆ることは考えにくいため、この線は無さそうでした。
実際モザイクは薄くなかったこともあり、モザイクの上から汁が掛かっているのが原因なのでは?という憶測も出ましたが、こちらも別のゲームので実績があるため、かなり混乱を極めておりました。
DVD-ROM版の発売も決まっていたことあり、回収される前にCD-ROM版を買うんだ!っと騒がれていましたね。
回収騒動から1ヶ月経っても地方ではまだ売られていることもあり、ソフ倫からの指摘というよりかは自社回収らしく、一応理由としては「死姦」なのではというところに落ち着きました。
「死」自体はゲーム上問題ないのですが、性行為中に死亡してしまうことが問題で、死亡している状態で性行為が続くのは死姦に相当するということもあり、現在FANZAで販売されているダウンロード版にはそのエンディングは無いかと思います。
如何でしたでしょうか?
今回は一部を紹介しましたけど、他にも禁止用語連発であったり、著作権の問題や、様々な倫理的な問題で発売禁止になった作品はいくつかあると思いますが、いくつか抜粋してお届けしました。
80年代~90年代の作品は今となっては入手困難なため、物によってはプレミアムが付いているものもありますよね。
皆様の記憶で発売禁止になったり、問題になったエロゲー作品は何が印象的ですか?
良かったらコメント欄もしくは、Twitterのりプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。