こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
皆様オタクライフを堪能していますでしょうか?
このご時世様々な漫画、アニメ、ゲームといったコンテンツがあります。
しかし、それらのコンテンツにおいてどこからアダルトでどこから全年齢になるのか分からなくなることはありませんか?
乳首が出ているか否か?
確かにそこは一つの境界線かと思います。
しかし僅か小さな乳首一つで突如18歳未満が購入できないのは不思議な話です。
そこで全年齢作品とアダルト作品の境界線や、年齢制限のレーティング、また漫画・アニメ・ゲームの歴史について振り返ってみたいと思います。
滅茶苦茶書くことが一杯だったため、4部構成でお届けしたいと思います。
今回はまずは全年齢とアダルトの年齢制限について語り、次週以降は漫画、ゲーム、アニメでの歴史を振り返りつつ、全年齢とアダルトの境界について語りたいと思います。
超忙しい人向けの3行記事
- 漫画界隈はアダルト作品は自主規制
- アニメ界隈のアダルト作品は主に映倫が管理
- ゲーム界隈のアダルト作品は主にソフ倫、メディ倫が管理
年齢制限とは
年齢制限とはそもそも何かと言うと、婚姻なら18歳以上(2022年4月から男女ともに)、飲酒・喫煙なら20歳以上、運転免許証・投票なら18歳以上、議員・知事・市町村長、地方議員の立候補は25~30歳以上という年齢下限と、甲子園出場なら18歳以下、児童養護施設入所なら20歳までといった年齢上限など、年齢によって認められる決まりごとになります。
その他にも労働基準法などでは満13歳未満の労働が禁止されていたり、満15歳未満の自動は労働基準監督署の許可を得ないと働くことが禁止されていたりします。
またゲームセンターでは16歳未満は18時以降、18歳未満は22時以降の入場を不可としていたりします。
そもそも全年齢対象とは
全年齢対象とは、購入する際に年齢の下限制限が無いものを指し、乳幼児~18歳未満の自動が購入、鑑賞しても教育面・安全面に支障が無い玩具、ゲーム、映像になります。
玩具に関しては日本玩具協会の指定するST基準に則っており、倫理観の観点ではなく、機械的安全性・可燃安全性・化学的安全性に適合していると検査で認められた製品に付けられております。
一方家庭用ゲーム機では、CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)によって、恋愛・セクシャル・暴力・恐怖・犯罪など細かく審査が行われます。
そしてアダルトゲームなどでよく採用される、ソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構)ではCEROと同様な審査は行われますが、恋愛・セクシャルにおいてはやや緩めな判断になる傾向があります。
漫画における年齢制限について
漫画における年齢制限(レーティング等)は基本は無く、自主規制という形で各社が責任を持っており、流通を管理するような団体は存在しない状態になっています。
購入する際にも年齢確認も無ければ、かつてレンタルビデオが存在していた時代の18歳未満お断りの暖簾も無く、気軽に購入できてしまうのが現状になります。
最近では電子書籍などで事前に年齢制限の案内が出るようになっていますね。
呼び方により年齢分けをしている
よく漫画雑誌やコミックを購入する際に、「少年漫画」「少女漫画」「青年漫画」「成年漫画(成人向け漫画)」というカテゴライズを目にしたことはないでしょうか。
こちらが所謂対象年齢を区別するためのカテゴライズになります。
少年漫画、少女漫画はその名の通り、未成年向け(主に小学生~中学生)ぐらいの漫画になります。
そして青年漫画になると、こちらは少年漫画よりも上の年齢層に向けられた漫画になります。
ただこの青年漫画は決してセンシティブな描写があるという理由ではなく、ビジネス・賭博・グルメと言った少年・少女漫画ではあまり取り扱われないテーマであったり、思想・政治といった老若男女問わず少し教養がある人向けの漫画になっております。
その為、特に年齢制限は無いですが、年齢層が少し高い人に響く作品が主となっており、その中に性的・暴力的な描写や、喫煙・飲酒シーンなどが存在するといった感じになっております。
一方成人向け漫画になると話は別で、殆どが異性または同性との性行為を描いたものが中心となります。
女性向けの場合はレディースコミックと呼ばれていたりしますね。
法的な問題より性器は描けないですが、セックスの描写やオーガズムの描写がされております。
一応各コミックや雑誌には「18禁」マークが付けられておりますが、これは所謂自主規制になります。
しかし自治体によっては有害図書指定されることはあります。
結局漫画の全年齢とアダルトの違いは?
結局のところ各社による自主規制しかないですが、傾向としてはストーリーの中にエロがある場合は全年齢作品で、エロの中にストーリーがある場合はアダルト作品という感じかなと思っています。
純粋なラブコメの果てにベッドインであったり、ハプニングによるラッキースケベでアダルト制限は付けられることはあまり無く、あくまでも性行為がベースになっている作品がアダルト作品になります。
とは言え、少女漫画に不倫モノがあったりするのは、アダルト作品にした方が良い気もしますけどね…
アニメによる年齢制限について
アニメは漫画とは異なり、年齢制限を管理する団体が存在します。
一つは映倫(映倫管理委員会)、もう一つがビデ倫(日本ビデオ倫理協会)が代表的な団体かと思います。
勿論、ビデオメーカーやWOWOWの自主規制も存在しております。
4種類のレーティング
レーティングには「G」「PG12」「R15+」「R18+」の4種類存在しております。
「G」は所謂全年齢対象となり、どの年齢層でも楽しめる内容となっております。
「PG12」とはParental Guidansの頭文字を取ったもので、保護者の助言が合ったほうが良いと言われています。
ザックリ言えば、「誰でも見れるけど刺激が強いですよ」ぐらいのニュアンスで受け取っておくので良いと思います。
「R15+」「R18+」は所謂15禁、18禁と言われるものになります。
「R15+」「R18+」の違いは?
実はこれは明確な違いは無いと思っています。
恐らくは映倫のさじ加減ではないかと考えられます。
もしかすると内部で明確なガイドラインがあるのかもしれませんが、外から見える範囲では分からないですね。
恐らくは漫画の時と同様に、ストーリーの中にエロがあるのか、エロの中にストーリーがあるのかは分かれ目になるかと思います。
あとは反社、犯罪、薬物などを称賛するのか、悪の組織として撃退するのかも分かれ目になりそうです。
つまり学生に誤解を与えてはならない内容かどうかが重要なポイントかと思います。
例えば「いじめ」「自傷行為」を助長したり、未成年が入れないお店の様子を映すなどは恐らくNGになりそうです。
ゲームによる年齢制限
ゲームの方は年齢制限は分かりやすく、大きく分けると家庭用ゲーム機向けと、主にPCなどのエロゲー向けで管理している団体が分かれています。
家庭用ゲーム機向けの方はCEROレーティングで、エロゲー向けはソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構)やメディ倫(コンテンツ・ソフト協同組合メディア倫理委員会)になります。
CEROのレーティング
CEROとは日本の家庭用ゲーム機や、一部のPCゲームの対象年齢を定める機関になります。
ここでの審査はかなり厳密に区分けがされており、全部で5つの種類に分けられます。
CERO A:全年齢
CERO B:12歳以上対象
CERO C:15歳以上対象
CERO D:17歳以上対象
CERO Z:18歳以上のみ対象
その他にも「教育・データベース」「CERO規定適合」「審査予定」と言うマークがあったり、レーティングB以上に対しては「恋愛」「セクシャル」「暴力」「恐怖」「飲酒・喫煙」「ギャンブル」「犯罪」「麻薬」「言葉・その他」と言った、コンテンツにおける表現を示すカテゴリーがあったりします。
ソフ倫
ソフ倫では審査基準は以下の3つに分けられます。
全年齢
15歳未満に対する販売の禁止
18歳未満に対する販売の禁止
殆どが「18歳未満に対する販売の禁止」に該当する作品が主となりますが、この18歳未満の中でも表現は細かく決められています。
有名な話であれば「学校」と言う名称は使わず「学園」「学院」という表現になっているのは、倫理規程に沿っているためになります。
また18歳未満との性行為は認められておらず、原則登場人物のキャラクターは18歳以上になります。
商業作品であれば基本、このような団体を通さずに流通させることはまず不可能で、同人作品だけは任意と言う形になっております。
メディ倫
元々はアダルトビデオメーカー向けの審査団体になります。
しかしメディ倫がアダルトゲームの審査も行うようになり、ソフ倫の規制が厳し目だった時代に、メディ倫に乗り換えたメーカー(第一号は有限会社ぱんだはうす)が居て、ソフ倫とは対立関係になっていた時代があります。
そんな最中、2007年にアダルトビデオメーカー向けの審査を主に行っていたビデ倫にて、AVのモザイク処理が薄すぎるということで摘発及びビデ倫から逮捕者が出ると言う事件が起こります。
そこからはソフ倫とメディ倫は共にエロゲ業界を守っていくという形で、手を取り合うようになった歴史があります。
この話題はいつか詳しく記事に出来たら良いなと思ってます。
如何でしたでしょうか?
今回は主に現状のアダルト作品の年齢制限について、漫画、アニメ、ゲームの3軸で説明してみました。
次回以降は上記3軸の歴史を振り返りつつ、全年齢作品とアダルト作品の境界線について語っていきたいと思います。
ご清覧ありがとうございました。