ダウナーとは
ダウナー系女子の前にそもそもダウナーとはどういう意味かと言うと、英語で書くと「downer」になり、「下に落ちる人、下に落ちるもの」という意味になります。
そのため、元々は人の気分を落ち着かせたり、落ち込ませる状態のことを指します。
そこから現在は、「何事にも消極的でどことなく影があるような性格」という意味に転じていったかと思います。
ダウナー女子系とは
「ダウナー系女子」とはザックリいうと暗くて何を考えているか分からない女子のことを指します。
人と話すのが苦手で、多くは語らず、性格や雰囲気が暗く、根暗に近いイメージがあります。
最近では「モグラ系」と呼ぶこともあったりします。
ダウナー系女子の定義
ダウナー系女子の定義はかなり曖昧で、完全に根暗なキャラクターだけでなく、もう少しマイルドな雰囲気のキャラクターにもダウナー系女子と使われているので、大まかな傾向としては以下の内容が考えられます。
- 感情の起伏が少ない
- 消極的
- 少人数、もしくは一人で過ごすのが好き
感情の起伏が少ない
ダウナー系女子の特徴として喜怒哀楽の表情が極端に少なく、無表情のケースが多いかと思います。
その為、何を考えているか分からない事が多いです。
しかし発する言葉の内容が相手をひたすら愛している場合はクーデレにもなりますし、ふとした瞬間照れる表情を見せるとツンデレになったりもします。
消極的
ダウナー系女子は基本消極的で、あまりポジティブな妄想をしないイメージがあります。
物静かで、あまり多くを語らず、また自分に自信が無いケースが多く存在します。
少人数、もしくは一人で過ごすのが好き
ダウナー系女子は繊細なため、基本コミュ障のケースが多いです。
既に気心が分かっている友人が居れば、そこから更に新しい関係を作ろうとしないです。
ダウナーの元は薬物用語
ダウナーは元々は薬物用語になります。
ダウナー系薬物は主に「抑制剤」の事を指し、脳の中枢神経の働きを麻痺させたり、眠くなるような作用を伴うものとなります。
風邪薬や睡眠薬といった広く一般的な処方薬から、シンナーやヘロイン、大麻などの違法薬物まで、ダウナー系の薬物は様々な種類が存在します。
ダウナー系の反対語はアッパー系
ダウナー系の反対語はアッパー系になります。
ダウナー系が「抑制剤」のに対してアッパー系は「覚醒剤」になります。
そのため「アッパー系」の人は興奮させるイメージになります。
ただ、「アッパー系」という言葉を使っているところをあまり見たことがないですね。
ちなみに言葉こそ反対の意味を指しますが、コミュ障という点ではどちらも同義として使われることが多いです。
アッパー系コミュ障は自信過剰で無駄に声が大きく、初対面でも馴れ馴れしく、自分語りしかしないなど、目立ちたがり屋なイメージで使われているように思います。
いつから使われ始めた?
ダウナー系女子という言葉が登場し始めたのは2010年頃からのように思います。
勿論何か証明するものは無いですが、体感ではそれぐらいの時期で、一般的に使われるようになったのは2015年頃ぐらいかなと思っています。
DLSiteやFANZAなどの同人作品でも2013年~2015年頃からダウナー系女子の同人ASMRが出始めたような気がします。
クールとはまた違う
度々クール系とダウナー系は混同されがちですが、厳密には異なると思っています。
クール系は何事にも対して冷静であり、時として冷たい感じになります。
そして大きく違うポイントとしてはダウナー系の定義にあった「消極的」の部分になります。
クール系のキャラクターは必ずしも「消極的」ではなく、むしろ逆に目的のためには手段は問わず、積極的な一面があります。
とは言え、実際定義なんてものは本ブログで勝手に定義しただけで、一般的な認識はまだ追いついていないので、クール系もダウナー系の中に入ってしまうことはしばしばあります。
ダウナー系の前身は無口系、無気力系キャラクター?
ダウナー系女子と言う言葉はここ数年の出来事ですが、ダウナー系に近しいキャラクターは実はもっと昔から存在しております。
恐らく前身は「無口キャラクター」や「無気力系キャラクター」辺りが近いかと思います。
ただ、「無口系=ダウナー系」や「無気力系=ダウナー系」とならない人が多いかと思います。
そうなんです。
昔は無口なキャラクターが注目された時期があり、そこから無気力系のキャラクターが誕生し、徐々にメンヘラチックなダウナー系のキャラクターに進化していったのではないかと筆者は考えています。
ダウナー系女子の元祖
ダウナー系女子の元祖は恐らくは1977年の銀河鉄道666に登場する「メーテル」かと思います。
まさに先程述べた通り、純粋なダウナー系ではなく、クール系のキャラクターかと思いますが、元祖は恐らくこのキャラクターになるかと思います。
その後1990年代になると、エヴァンゲリオンの「綾波レイ」や「機動戦艦ナデシコ」ホシノ・ルリの登場で無口系のキャラクターの注目を浴びるようになります。
恐らくこの2キャラが大きくヒロイン界隈の大きな変革をもたらすこととなり、後の作品に似たようなキャラクターが登場するようになります。
涼宮ハルヒの憂鬱の「長門有希」もその一人かと思います。
その後、主に男性キャラクターになりますが、無気力系のキャラクターとして涼宮ハルヒの憂鬱の「キョン」や、氷菓の「折木奉太郎」が登場し始めて、それが女性キャラクターにも取り込まれるようになっていったかと考えています。
ダウナー系女子の魅力
ダウナー系女子は隠れた人気を誇る属性だと思っています。
クール系、メンヘラ系、ヤンデレ系が好きな人に好まれがちな気がしていますが、クールのような冷たさが少し苦手な層や、メンヘラヤンデレのように火傷しかねない(面倒くさい)キャラクターと違って、比較的安心安全な部分がより多くの層を引き込んでいるような気がしています。
勿論明るいキャラクターや、母性溢れるヒロインが今は圧倒的な支持が得られていますが、ダウナー系が持つ繊細な心や、少しミステリアスな部分などの魅了される人も一定数存在しているよう思っています。
如何でしたでしょうか?
たまたま知り合いにダウナー系ってどんなキャラクター?って聞かれて明確な解が即答できなかったこともあり、自分なりに整理整頓してみました。
皆様はダウナー系のキャラクターは誰が好きですか?
良かったらコメント欄もしくは、Twitterのりプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。