こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
今まで当ブログでは「
男の娘」や「
TSF」について記事にしてきました。
「TSF」の記事の時にいつか「女体化」についても記事にしたいなと宣言しておりましたが、今回はこの「女体化」について語ってみました。
度々「男の娘」や時として「TSF」とも混同されがちな「女体化」について、どう区別していくのかについてまとめました。
参考:
超忙しい人向けの3行記事
- 女体化は元々は女性向けコンテンツから生まれた
- 女体化の歴史は江戸時代にまで遡る
- 女体化の言葉は認知されていないが、作品数は多い
女体化とは
女体化とは既存の男性キャラクター、実在する男性の人物、または土地や乗り物といった非生命体を女性にしてしまう二次創作になります。
「らんま1/2」のように元々男性キャラクターが特定の条件下で女性キャラクターに変貌するのは、正確には「TSF」のジャンルになり、「女体化」とはまた違ったものとなっています。
ワンピースに登場するエンポリオ・イワンコフの技の「エンポリオ女ホルモン」や、対戦格闘ゲームに登場するヴァンパイアの必殺技の「ミッドナイトブリス」と言った、性別を反転または女性化させるスキルは、正確にはTSFの部類に入ります。
ちなみに「女体化」は「にょた」と呼ばれる場合もあります。
女体化の定義
女体化の定義として大事な前提として「女性」では無い事が重要となります。
実在する人物であれば「男性」であることですし、創作物であれば「男性」として作者及び読者が共通認識を持っていることです。
そういった人物やキャラクターが「女性」として新たな作品として世に出された際に、初めて「女体化」と呼びます。
そのために同一作品内で「女体化」した場合は、それは「TSF」になります。
そして、非生命体である土地、乗り物なども当然、女性キャラクターとして作品が生まれた際に「女体化」と呼びますが、こちらは「擬女化」や「女人化」と表現される場合がありますが、広義の意味としては「女体化」で良いと思います。
ちなみに少し細かいですが、「女体化」でも幼い子である場合は、「幼女化」と呼ぶ場合があります。
あと、気を付けないといけないポイントとしては「女性化」は、女体化とは似て非なるもので、内面的が女性に変化するトランスジェンダーの類になるのでお気を付けください。
本来の起源は?
「女体化」と聞くと男の娘ブームも事もあり、男性向けジャンルのようにも思えますが、本来は女性向けのやおい系の二次創作が起源になると言われています。
男性キャラクター同士の同性愛を描く際、男性同士の性行為にはちょっと抵抗が…という人も一定数存在したため、「攻め」「受け」の役割分担で、「受け」側を女性に変化させて描く「女の子ネタ」が生まれた形になります。
女体化の反対語はふたなり?
ここは中々難しいポイントだと思います。
そもそも「女体化」も「ふたなり」も独自に生まれて発展を遂げたジャンルになります。
ただ生まれる過程はやや似ており、女性同士の性行為を描く際に、どうしても「竿」となるものがあったほうが良いという考えから、女性に男性器を生やしたきっかけだと考えられるため、お互いは似ていると思います。
女体化の歴史は意外と古い?
女体化の発想は近年生まれたオタク向けのジャンルに思えますが、実は発想自体は昔から存在しておりました。
江戸時代の浮世絵に、歴史上の偉人である「三国志」で、孔明の家を訪れる劉備・関羽・張飛が女性の姿が描かれていたようです。
こんな時代から女体化に関する考え方があったんですね…
女体化は言葉として広く認知されていない?
ライトなオタクは「女体化」と聞くとマニアックなジャンルを想像する人が時々見られます。
しかし言葉としてあまり広く認知されていないだけで、実は多くの作品に入り込んでいるのが現状になります。
例えば「ウマ娘 プリティーダービー」は歴代競走馬の女体化であり、「けものフレンズ」は動物の女体化になり、「艦隊これくしょん」は艦隊の女体化になり、「這いよれ! ニャル子さん」はクトゥルー神話の登場人物の女体化になります。
そうなんです。
「女体化」という言葉はそこまで知名度は高くないのですが、「女体化」の作品はめちゃくちゃ多いし、人気が高い作品も多く存在するのですよね。
女体化の一番の犠牲者?は織田信長
女体化で一番イメージしやすい作品はやはり織田信長ではないでしょうか。
2009年にライトノベルで始まり2012年にアニメ化した「織田信奈の野望」や、「Fate/Grand Order」「モンスターストライク」「戦国乙女」などなど、織田信長の女体化作品はざっと数えるだけで20作品以上存在すると思います。
恐らく織田信長は一番女体化された人物ではないでしょうか。
公式も女体化を導入している
SNKの格闘ゲーム「SNKヒロインズ Tag Team Frenzy」では女体化したテリー・ボガード、八神庵が登場しており、公式として男性キャラクターとして登場しているキャラクターが、女性として変貌させて登場させています。
その他、非公認ではあるものの、プレミアムバンダイというきちんとした商業メーカーから、ワンピースのトラファルガー・ローの女体化フィギュアが発売しています。
まぁこちらは先日原作でも女体化の描写が登場してましたし、単行本のSBSネタでも尾田 栄一郎氏が手掛けた女体化のイラストも公開されてましたよね。
女体化の今後
「女体化」は主にソシャゲ界隈で一大ブームを築き、その後地方などでのPRでも多くの女体化キャラクターが生み出されています。
地方活性化にも一躍を担い、このブームはこれからも暫くは続くと思います。
「女体化」というよりはかは「萌えの擬人化」という名称のほうが今後は認知されるかもしれませんね。
ただ、一通り出尽くした感は否めないところがあり、最近はインパクト勝負の一発屋も目立つようになってきました。
そのため手塚治虫の萌え擬人化のように、萌え擬人化が量産されるが故に、周りの目も肥えてきて、少し飽き気味になっている印象も見受けられます。
そういった事もあり、この「女体化」のネタは次のステップへの過渡期にあたるのかもしれませんね。
如何でしたでしょうか?
ブログ開設当初、「男の娘」という大きなテーマに挑んでしまったが故に、細かい部分まで語り尽くせ無かったですが、こうして「TSF」に続き「女体化」の話についても記事することが出来て良かったです。
皆様の女体化の作品は何が好きですか?
良かったらコメント欄、もしくはTwitterのりプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。