こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
どこか憎めないかわいいアホの子のヒロインって居ますよね。
2000年初頭にちょっとしたブームで様々なアホの子ヒロインが登場しましたが、昨今では落ち着きを迎えているように感じます。
必ずしも頭が悪いわけではなく、頭が良くてもどこか明後日の方向に向かってしまうそんなアホの子のヒロインについて語ってみました。
超忙しい人向けの3行記事
- バカとアホは本質的には同じ
- アホの子の全身はドジっ娘?
- アホの子は保護欲に唆られる
アホの子とは?
アホの子とは読んで字の如く、アホな子になるのですが、漫画・アニメ・ゲームに置いては多様な要素を含んでおり、単純に「アホ」という言葉の意味である「愚かである」や「知能が劣っている」というよりかは、ドジ、バカ、天然ボケと言った少しマイルドな使い方になります。
そのため侮辱的な使われ方ではなく、萌え属性の一つとして広く認知されております。
原則「女の子」に使用され、「男の子」の場合は「おバカキャラ」と呼ばれるかと思います。
(おバカタレントなど)
主に主人公に愛されやすい癒やしのケースになりますが、キャラクターとの関係性やシチュエーション次第ではイジメに発展するため、使い方に注意が必要になります。
実生活で日常的に使うのは、基本辞めておいたほうが良いでしょう。
バカとアホとの違い
「バカ」も「アホ」も本質的にはどちらも愚かであるという意味で同じになります。
基本どちらも身内で親しい仲の間柄以外で使用すると、ただの罵倒語になります。
「アホ」は主に関西圏で使われており、ツッコミ言葉としても使うことがあるため親愛の念が込められることが多く、「バカ」の方は侮辱として受け取られがちになります。
一方関東圏では「バカ」よりも「アホ」方が侮辱語として捉えれがちです。
恐らくは「バカは死ななきゃ治らない アホは死んでも治らない」というフレーズの通り、アホはバカより下位に当たる印象が影響しているかと思います。
江戸時代から根付いている印象で、昭和12年にラジオを通して二代広沢虎造の浪曲「清水次郎長外伝・石松三十石船」によって「馬鹿は死ななきゃ治らない」というフレーズが流行したのが原因かと考えられます。
バカとアホのもう一つの使われ方
「バカ」も「アホ」どちらもただの罵倒語だけでなく、大きさを表す表現として使う場合があります。
例えば「バカ」の場合は、「バカ高い」や「バカみたいに上手い」という形に使ったり、「アホ」の場合は「アホみたいに高い」「アホみたいに上手い」と言う形で使用されます。
ただ「バカ」の方だけに使われる例として、「親バカ」という使い方だと、親が我が子に対する愛情に熱烈になる様を表したり、「○○バカ」という使い方をすると、その分野に対してひたすら熱中している意味として使われます。
しかし「アホ」の場合は、このような使われ方はしませんよね。
ちなみに「バカ親」になると全く意味が異なるところは日本語の面白いところですよね。
アホの子のタイプは
冒頭でも説明した所「アホの子」は多様な使われ方をしておりますが、大きく分けると3種類に分けられると考えられており、「物事を深く考えないタイプ」「天然タイプ」「常識破りなタイプ」に分けられると考えています。
物事を深く考えないタイプ
こちらはイメージしやすいと思いますが、あまり深く物事を考えず、その場その場の感情や直感で行動するタイプになります。
キャラクターの特性としては癒やしキャラであったり、スポーツ万能な体育会系であったり、素手での喧嘩が強い格闘タイプなど、物語においてムードメーカー的な役割を担うことが多いかと思います。
本能で行動する傾向があり、悩む描写よりも、感情に従う無邪気なキャラクターから、守ってあげたくなる特徴が多いように感じます。
天然タイプ
こちらはコミュニケーションや考えて行動した結果が、人の予想の斜め上を行くタイプになります。
一般的なボケと違い、無自覚に行うため、多くの読者、視聴者が「いや、その捉え方はちゃうやろ」とか「そう解釈するか!」など心の中でツッコミを入れられるキャラクターになります。
注意が必要なのが、このような予想外の解釈や行動により、人が不快にならないことが大事になります。
悪意がなく、被害にあった人が明らかに不快に陥ると、今度は「天然」ではなく、ただの「バカ」と扱われるようになります。
常識破りなタイプ
こちらは2000年頃から増えてきた属性かと思いますが、一般的に考えられない手法というか型破りな発想や行動で周囲を驚かせるタイプかと思います。
「バカと天才は紙一重」という言葉が正しいかと思います。
それなりに人生経験を積むと、その人の中で「型」や「常識」が生まれてきますが、そういった型や常識を破った新たな発想で、困っている人や悩んでいる人を助ける役を担ったりします。
ドジっ娘との違いは
ドジっ娘とは簡単な仕事でも頻繁に失敗したり、注意散漫であったり、運動音痴や慌てやすいなど、かつてはトラブルメーカーとしてやや嫌われる形見も狭い存在でしたが、徐々にその欠点が可愛く見えて保護欲を唆られて、萌え属性に昇華したものだと考えられています。
「おっちょこちょい」や「ポンコツ」とも呼んだりしますよね。
筆者は「アホの子」の前身は「ドジっ娘」だと考えています。
「ドジっ娘」と「アホの子」の違いとしては、「行動を伴っているか」と「存在自体なのか」の違いかと思います。
「ドジっ娘」は基本、本人の意思に反して失敗をすることで、時として大惨事(例えば料理中に爆発など)を引き起こしたりします。
「アホの子」は考えや発想から既に想定外な部分かと思います。
ちなみに「アホの子」と違い「ドジっ子」になると男女ともに使用可能になります。
アホの子は物語における重要なスパイス
「アホの子」は昔の作品にはあまり登場しません。
割と近年(と言っても1990年代頃ですが)増えてきた属性かと思います。
常識人しかいない作品は、どうしても展開が予想出来てしまったり、物語の雰囲気がシリアスな物になりがちです。
その場合、この「アホの子」がいるとちょっとした小休止になったり、視聴者や読者を驚かせる予想外な展開を作り出すことが出来ます。
勿論作者からしても勝手に動いてくれる頼もしいキャラクターになったりします。
気を付けないといけないのが、きちんとツッコミ役を用意しないと、暴走列車のように収集がつかなくなるぐらいでしょうか。
アホの子の魅力
「アホの子」にしても「ドジっ娘」にしても共通して言えることが、放っておけない保護欲を唆られる萌え属性かと思います。
この娘には自分が付いていてあげないといけない!という感覚に陥る状態ですね。
また「アホの子」は裏表が無いところがもう一つの魅力かと思います。
基本直感で動くので、裏で小細工や実は腹黒いと言った負の要素が無いので安心感が強いです。
勿論「度」が過ぎるほどアホな子になってしまうと、生活に支障が出てしまうので、匙加減は要注意ですが、決して人を裏切らないところは良いところですね。
とは言え、最近の流れとしては甘えさせてくれるヒロインが人気高いため、センターヒロインを獲得するためには何かもう一つ魅力が無いと苦しいのが現状かなと思います。
如何でしたでしょうか?
やや好みが分かれることもあるかと思いますが、萌え属性としては割りと有名なアホの子について語ってみました?
皆様が好きなアホの子はどのキャラクターになりますか?
良かったらコメント欄、もしくはTwitterのリプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。