こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
2022年夏のアニメは皆様は何が一番盛り上がりましたか?
覇権を取ったのはやはりリコリス・リコイルだったように感じます。
考察とかそういうのはYoutubeや他のブログで色々解説されているので、その辺りはその手のプロの人にお任せするとして、当ブログではリコリス・リコイルが完結したということもあり、シンプルに感想を記事にしてみました。
本記事はネタバレが多数含まれます。
既に視聴済みの方や、ネタバレを気にしない方のみご覧になってください。
超忙しい人向けの3行記事
今回は無いよ~
リコリス・リコイルで一番良かったポイントは何?って質問したら、きっと視聴者によって色々な意見が出ると思います。
それぐらいリコリス・リコイルは色んな視点での楽しみ方があると思っています。
今回はいくつかの見どころポイントをテーマごとに語ってみます。
相反する二人
本作品の主人公である錦木 千束(にしきぎ ちさと)と井ノ上 たきな(いのうえ たきな)は、相反する性格をしています。
まぁそれだけならどんな作品だって同じでしょう?と思うかもしれませんが、物事の考え方やポリシーがかなり違っていて、でもお互いギスギスすること無く、うまく物語に調和したんですよね。
そのため当初、絶対に相手の生命を断ちたくない千束と、任務のためなら相手の生命の有無は問わないたきなで完全に意見は割れていました。
たきなは任務遂行のためなら本来守るべき人すらも囮にする、冷淡と言うか、合理主義と言うか、マキャヴェリズムと言うか、やや考えが極端に吹っ切った性格でしたね。
そのため、敵すらも「命大事に」の千束のスタイルには全く共感を得ていない状態でした。
しかし、この考え方の違いが、物語の中盤から終盤に掛けて盛り上がる重要なスパイスになるんですよね。
まぁそこは後述で説明するとします。
個性豊かなキャラクターの組み合わせ
中原 ミズキやクルミはクルミズキと称されるぐらい夫婦漫才感があって面白かったですよね。
ミズキのクルミに対するツッコミや、ミズキをいい感じで手の平で転がすクルミはどこか熟年感があります。
フキとサクラの組み合わせも良かったですよね。
サクラは期待のルーキーとして戦闘能力は高そうですが、経験不足、実践不足な描写がうまく表現出来ており、フキを先輩として慕っているところもすごく良かったです。
その他にもミカとシンジの組み合わせは多くの視聴者をざわつかせましたね。
LGBTにも優しい世界。
アクションシーンが熱い
1話、2話とで度肝を抜かれたのは恐らくは千束の類まれな戦闘能力の高さでしたね。
このアクションシーンで多くの視聴者を惹きつけたのでは無いかと思います。
特に2話の相手の銃弾が一切当たらない描写は熱いシーンでした。
たきなもこの千束の能力に一目置くようになったかと思います。
千束が「不殺さず」を貫けるのも、この異常なまでに高い戦闘能力の高さがあってこそですね。
その後も千束のアクションシーンを楽しみにする視聴者が増えたように感じます。
フキがノールックで後ろに向かって銃を放つシーンがあるのですが、12話では千束も使いこなしていたシーンも良かったですね。
演出が凝ってる
当初千束の着信音は変な着信音だったのですが、たきなから3コール以内に出ないと危険と判断して向かいますと言う宣言を聞いてからは、きちんと3コールを把握するために通常の着信音にしている辺り、千束はたきなを信じているんだなぁと感じました。
その他にもEDに入る時の演出として11話のたきなが助けに入る瞬間も神懸っていましたよね。
心に闇を抱えていたたきなに光を差し込んだ千束のように、暗闇でピンチになっている千束を壁をぶち破って光を差し込みながら助けに来たたきなと、EDの曲の入り方は完璧でした。
その他にも本作の声優陣はかなり優秀で、りこらじでその辺りは語られていますが、何気なく見ている会話のやりとりは実は声優さんのアドリブによるものが多く存在しているんですよね。
4話の伝説のパンツ回ではクルミの「硬いのかな?」とか、7話のたきなの新メニューを見た時のミズキの「っうん・・・!?」とか台本なのかと思うと実はアドリブだったという点が多くあるんですよね。
台本では「・・・」だったらしいですね。
その他にも「デュクシ」とか「クソが!」など楽しませる場面が盛り沢山でした。
千束も一人の女の子
千束と言えば面倒見が良くて、明るく、情に脆く、誰とでも隔たり無く接することが出来て、困っている人を積極的に助けて、色恋沙汰にはちょっと照れたり、どんな事も不満を言うこと無く楽しんで生きているイメージかと思います。
余命宣言を受けた際も自身の死を受け入れており、決して落ち込んでいる様子も無かったです。
しかしそんな彼女も一人の女の子で、一人の人間です。
余命宣言で動揺しているたきなを見て悩んでいる際に、あおり運転をする相手に銃をぶっ放したり、吉松が人質が取られている際にロボ太を通話越しに蹴ったり、たきなが本気で吉松を殺そうとした際にも「何やってんのよ!」と強い口調で怒鳴ったりして、人間らしい一面が垣間見れました。
12話でたきなが絶体絶命のピンチの時にとうとう実弾を用いて吉松を撃ちます。
その時は今まで聞いたことがないような絶叫をあげてましたよね。
(結果として死なせていませんでしたが)
吉松から助けてもらった本当の意図を改めて聞いた時や、吉松から「人形扱い」された時の傷付いた様子は一人の女の子だと感じました。
でも自分の中で気持ちを落とし込んで、それでも自分のポリシーを貫く姿は素敵ですよね。
たきなの心境の変化
私がこの作品で一番良いと思ったのは、何と言ってもたきなの心境の変化が一番の見所だと思っています。
1話2話の頃は千束の考えを知り、同時に自分には相容れないものだと感じ取っていました。
3話でも千束からの遊びの誘いは基本お断り状態でしたし、一緒に電車乗る際も向かい合うなど心の距離感がありました。
しかし、たきなの心境が最初に変化したのは3話でDAに行った際に、居場所を失って失意に落ちているたきなに対して、千束が「居場所はある。お店のみんなとの時間を試してみない?」と言う言葉を掛けてもらい、共にフキたちと戦ったのを機に、少しずつ千束を信頼するようになり、帰りの電車は隣同士になり心の距離感が近づいた描写は良かったですよね。
それからは4話では千束の「命大事に」の考えの理由を尋ねたり、5話では千束の心臓の話に強い興味を持ち、6話ではジャンケンで負けまくった頃からたきなの感情が豊かになってきました。
6話の最後で千束にジャンケンで勝った時は全身で喜びを表現していて可愛かったですよね。
たきなが心境が当初と大幅変わったと如実に感じ取れたのは、何と言っても9話で千束の余命宣言を聞いた瞬間ですね。
今までクールで動揺することが無かったたきなが、任務でもミスが目立ち、DAに戻れることすらも悩む描写が現れてきました。
千束をデートに誘い出して、DAに戻ることを千束に伝え、今まで「自分のためにDAに戻る」から「千束のためのDAに戻る」と考えが全く変わりました。
そしてとうとう11話ではこのままDAの任務を遂行していても千束を救えないことが分かり、迷うこと無く千束の所に駆けつけます。
フキからDAに戻れなくなるぞと言われても、「わかってます」と即答しており、自分の大事なものがDAから千束になったのが明確になった瞬間でした。
12話では千束を救うために吉松 シンジを殺そうとします。
勿論千束が全力で止めますが、たきなにとっては千束は何よりも大切な物になっていたんですよね。
たきなは絞り出すように「嫌だ…千束が死ぬのは嫌だ…」と言うシーンは本当に涙が出ますよね。
続編、2期、映画はあるのか?
これだけの人気を博したので、ほぼ間違いなく何らかの形で続編は出そうな気はしています。
色々な判明していない事や、解決していない課題を残していましたよね。
リリベルとの関係
リコリスが世間に広まった落とし前として、リコリスを処分するために出動したリリベルは、リコリスの男の子版と千束の説明でありましたよね。
リコリス同様、制服から赤がファーストっぽそうでしたね。
最終回以外にも何度か千束の狙ったことがあるそうで、リコリスとリリベルには何かしらの対立はありそうな感じですよね。
治安維持組織「DA」の上層部の存在
リリベルを出動させた虎杖が楠木に代わって指揮を取る際に、「上の決定だ」と言う発言をしていましたよね。
このリコリスとリリベルに共通する上層部は、あまり解明されていませんよね。
ちなみミズキは情報部に所属していたようですね。
アラン機関との関係
作中では「匿名支援の代名詞」として知られる謎の人物、アラン・アダムス名義で活動している支援団体だそうですが、実体はかなり闇に包まれていますよね。
恐らくNPO的な立ち位置でどこかしらから援助は受けているものの、実体は不明で、かつ技術が数世代先を行っており、組織の目的は貧困層などからあらゆる分野の才能ある子どもを見つけて無償支援を行っておりますが、裏では銃取引に関わっていたりします。
機関の支援を受けた人々(アランチルドレン)はフクロウのようなチャームをトレードマークを所有しています。
「所属員は支援対象者に接触してはならない」という規則も謎めていますよね。
続編はどんな展開になる?
スピンオフなり、映画なり何らかの続編が放映されるとしたら、恐らく回収されていない銃か、リリベルとの一戦が一番有力な気がしています。
真島の以下のセリフも気になりますよね。
『悪者やってるつもりはねぇよ。俺はいつも弱い者の味方だ』
『もしDAが劣勢なら俺はお前らに協力するぜ』
これは続編でDAがピンチになった時に共闘する可能性もありますよね。
あとは最終回でハワイに行っているので、今度はハワイが舞台になる可能性も十分ありえますよね。
如何でしたでしょうか?
普段感想は滅多に書かないのですが、今回リコリス・リコイルは物凄いハマったので記事にしてみました。
人によっては「こんな見どころが!」と言った色々な視点や解釈の感想があるかと思いますが、今回の記事はその中の1つだと思ってもらえれば幸いです。
皆様はリコリス・リコイルのどのシーンがお好きでしたか?
良かったらコメント欄かTwitterのリプ欄で教えて下さいね。
ご清覧ありがとうございました。