理不尽に脱がされるお色気担当について語ってみた


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こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。

皆様、「お色気担当」と聞くと何をイメージしますか?

セクシーな姿のキャラクターを想像する人もいれば、セクシーなシーンが多く存在する作品を想像する人もいるかと思います。

今回そんな「お色気担当」について「キャラクター」と「作品」の2軸で紹介してみたいと思います。

超忙しい人向けの3行記事
  • グッズ化する際にお色気キャラクターにされるヒロインが増えた
  • 最近はお色気作品というジャンルより、各ジャンルの中にお色気が浸透した
  • お色気を求め過ぎると質を落としてしまう恐れがある




お色気担当とは

116_02_お色気担当とは

お色気担当とは二つの意味を持っており、作品内のキャラクターを指す場合と、週刊誌・月刊誌、ゲーム機種内における作品を指す場合があります。

キャラクターの方は一般作品においてお色気シーンが中心になる役割で、作品を指す場合は雑誌、ゲーム機種内における作風がお色気中心になる場合になります。

また作中ではお色気要素はあまりなくても、グッズ化した際に半裸もしくは全裸にされて売上促進の一因を担う役目を背負っているキャラクターも存在します。

元々は女性が中心でしたが、昨今は女性向けの作品で男性でも色気あれば「お色気担当」として認識され、イラストサイトのタグなどが付けられたりします。

お色気担当はどんなキャラクターなのか

116_03_お色気担当キャラクター

お色気担当のキャラクターはやはりお色気というだけあって「巨乳」の比率が多いです。

勿論、一部の貧乳好きの方のために貧乳キャラクターでもお色気キャラクターはいます。

また、作中の立ち位置としても、複数ヒロインいるうちのいわゆる負け犬キャラクターというか、正妻ポジションの引き立て役であることが多かったりします。

その為、取り柄がなかったり、元気いっぱいな性格なキャラクターが多い傾向にあります。

その他にもツンデレだったり、チョロインだったりする傾向が強いような気がします。

サブヒロインの人気が無かったり、残念なキャラクターな場合は、センターヒロインがお色気担当になることもあります。

お色気作品はどんな作品なのか

116_04_お色気作品

これは言わずもがなですが、エッチなシーンが多い作品になりますが、線引が難しいですがアダルトな作品はお色気作品とは呼ばず、あくまでも全年齢を対象とした作品に限った話で良いと思います。

少年誌で一つないし二つはお色気作品は存在しており、ゲーム機種内でもセンシティブな描写のある作品は必ず存在しており、18禁と全年齢の狭間にいるような存在になります。

歩く18禁

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お色気担当キャラクターには行き過ぎたエロさから、歩く18禁と呼ばれるキャラクターも存在します。

これは女性だけでなく、男性でも使われますが、言動であったり行動であったりは勿論のこと、時として存在自体が18禁のキャラクターが存在します。

例えをあげるとすると「化物語」の「神原駿河」や、「這いよれ!ニャル子さん」の「クー子」が、歩く18禁に該当するかと思います。

存在自体が18禁なキャラクターは「究極!!変態仮面」の「変態仮面」や「真・女神転生」の「マーラ様」が該当します。

尚、「魔法陣グルグル」の「キタキタおやじ」は公式でもそう表現されていましたね。

お色気キャラクターの歴史と傾向

1960年代
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お色気キャラクターの先駆者と言えば1967年から連載が始まった、モンキー・パンチ氏による「ルパン三世」に登場する「峰不二子」ではないかと思います。

峰不二子はアニメの方でグラマーな美女が定着したかと思いますが、目的のためならためらいなく他人を裏切り、ルパンが苦労して手に入れたお宝を奪い取るシーンが多かったと思いますが、そんな自由奔放な姿が魅力的に映ったかと思います。

この当時は、一部「ハレンチ学園」と言ったエロに着目した作品はあったものの、比較的硬派な作品が多かった時代で、今のお色気担当に通じるキャラクターはあまり存在しなかった時代になります。

1970年代
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1970年代の代表的なお色気担当キャラクターは、高橋留美子氏による「うる星やつら」のラムちゃんかと思います。

「うる星やつら」は萌えの基礎を作った作品で、後に続くハーレム系の作品や、ツンデレのキャラクターなどなど多くの萌え属性の元祖になっています。

1970年代はお色気担当と言われるキャラクターが徐々に様々な作品に登場し始めていましたが、基本作品内に1キャラだった時代かと思います。

1980年代
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1980年代も高橋留美子氏による無双が続いており、らんま1/2ではシャンプーと言った可愛い中国娘が登場したり、主人公である乱馬は水を被って女の子になると途端に豊満なバストになり、多くの読者を虜にしたかと思います。

1980年代はラブコメが多く誕生し始めており、中には電影少女のように少し大人の恋愛描写が描かれる作品が徐々に登場してきた頃かと思います。

1990年代
116_05_お色気キャラ歴史1990

1990年代になると家庭用ゲーム機の解像度が徐々に上がり始めた時期で、中でも格闘ゲームのストリートファイターの春麗や、餓狼伝説の不知火舞は、立ち姿のバストや腰回りの動きのセクシーさに惹かれた人も多かったのでは無いでしょうか。

またPCではエロゲーが全盛期を迎えており、過激なシーンに惹かれて多くの大学生や社会人が、高価なパソコンを買った時期になりますね。

1990年代はどんな硬派な作品であっても、一人ぐらいはお色気担当となるキャラクターが居ないと、中々売れにくい時代になっていったかと思います。

2000年代
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2000年代は萌えがブームになり、どんなゲームのジャンルであっても、どんな漫画・雑誌であっても、どんなオリジナルアニメであってもお色気担当が居ないと、大衆向けの作品として成り立たなくなってきた時期では無いでしょうか。

この時期は矢吹健太朗氏による「To LOVEる」では、登場するヒロインが片っ端からお色気担当になっていましたね。

2000年代は硬派な作品は少しずつニッチな存在となり、お色気担当までは言わなくても綺麗な女性の登場は必要不可欠な時代になってきたかと思います。

2010年代
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2010年代になると最早代表的なお色気担当キャラクターは挙げるのは困難なほど、多く作品にお色気キャラクターが登場するようになってきました。

また、登場するヒロインがほぼ全員お色気担当をこなす、いわゆるハーレム系の作品が多く登場してきた時期かと思います。

2010年代はエロゲーは市場は縮小していき、代わりにセクシーなキャラクターが登場するソシャゲの登場や、際どいシーンを演出する一般作品が増えたことにより、お色気担当キャラクターが一般化して言葉自体あまり使われなくなっていったかと思います。

お色気作品の歴史と傾向

1960年~1970年代
この頃はお色気作品としての先駆者として永井豪氏による「ハレンチ学園」や手塚治虫氏による「やけっぱちのマリア」が代表的かと思います。

「ハレンチ学園」は当時少年誌としては初のオールヌードが載った作品で、当時の少年漫画としてはかなり過激でお色気で暴力描写が多数描かれていたため、かなり話題になりました。

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PTAや教育委員会のみならずマスコミからも叩かれ、中には子どもの精神発達の阻害になるという事で、警察に通報するものまで現れておりました。


「やけっぱちのマリア」はハレンチ学園に追従するような形でエロ・グロ・ナンセンス漫画の波に乗った形に登場し、『週刊少年チャンピオン』1970年8月23日号が福岡県の児童福祉審議会から有害図書の指定を受けた経歴があります。

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エクトプラズムがダッチワイフに憑依するという中々革新的なストーリーでしたね。

1960年~1970年代のお色気作品の傾向は、エロ、グロ、ナンセンス、暴力と言ったやや人の道理に反しがちな作品は多かった気がします。

1980年代
この頃から徐々にお色気漫画が多数登場するようになります。

1980年前半ではえびはら武司氏による「まいっちんぐマチコ先生」が、単行本累計280万部記録するほどの大人気を博します。

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「まいっちんぐ!」と言うセリフが当時ブームになっていましたね。

1980年後半になると美しい尻を描く桂正和氏による「電影少女」ではないかと思います。

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レンタルビデオ店で借りたビデオテープから実体として現れた少女・ビデオガールと、主人公の同級生である美少女との恋模様を描いており、心理描写がリアルティあることもあり、女性読者もいたかと多くいました。

1980年代のお色気作品の傾向はギャグやリアルティのある作品が多かったように思えます。

1990年代
1990年代はラブコメが加熱してきた時期になります。

まじかるタルるートくんでお馴染みの江川達也氏による「東京大学物語」は、かなり「性」に注目した作品だったかと思います。

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ガッツリ性行為もあったり、前作からガラリと作風が変わって戸惑った方も多かったのではないでしょうか。

そして1990年代後半になると克・亜樹氏による「ふたりエッチ」が登場し、本作はお互い性体験が全く無い童貞・処女がお見合い結婚し、お互い初心者同士で「本当の夫婦」を目指してエッチのステップアップしていくというものとなっております。

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今まで恋愛成就、結婚がゴールだった作品が一般的だった中、常識を覆すような革新的な作品でしたね。

1990年代はギャルゲーがブームになった頃ということもあり、イチャラブが多かったように感じます。

2000年代
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前述でも触れましたが、2000年代は「萌え」が一大ブームになった時期もあり、今までニッチであったお色気作品がメジャー化した敷きになります。

代表的な作品をあげるのは難しいですが、話題になった作品として、矢吹健太朗氏の「To LOVEる」や河下水希氏の「いちご100%」は多くの人が記憶しているのでは無いでしょうか。

萌えブームもあり、ただエロいだけではなく人気は出ず、美少女の可愛らしさの演出に力を入れられていた時期かと思います。

また2000年代はハーレム系の作品が多く登場してきた時期になります。

2010年代
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2010年代になると世にお色気作品が大量に溢れており、最早代表的な作品と呼ばれるものは無いかと思います。

また、「お色気作品」と言うジャンルよりも、各ジャンル(例えばスポーツ系、格闘系、ラブコメ系)の中にお色気要素が盛り込まれるようになり、「お色気作品」と言うジャンルは無くなってきたように感じます。

一段回昇華し、概念になってしまった某まどマギを彷彿とさせますよね。

またこの頃になると作品内では特にお色気シーンは無いものの、グッズ化する際に脱がされてお色気担当にされてしまう不憫なヒロインも多かったかと思います。

ガハマちゃんとかガハマちゃんとか…

最後に

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あとがきの前に今回「お色気担当」を記事にした背景を少し語ってみようと思います。

最近の漫画、ラノベ、アニメを見ていて思うのですが、作中では普通なのに、いざグッズ化すると急にエロゲーを彷彿させるような、際どいイラストのグッズが巷に溢れているように感じています。

ターゲット層に女性が多く入っている場合は、比較的控えめにする努力は垣間見えるのですが、ターゲット層を男性に絞ると決めた作品については、かなり過激なイラストが採用されているように感じます。

販促目的なのは重々承知しているのですが、これにはメリットとデメリットがあると思っています。

それは作品の質で落とす可能性があると思っていて、良い作品であってもグッズから先に知った層から見ると、「あぁあのエロアニメね」という印象を与えかねないと思っています。

勿論、そういった過激なイラストに惹かれて作品に触れるきっかけになることもあると思います。

また、他の作品がこのような手法で販促活動するので、乗り遅れると作品に触れて貰える機会を失う恐れもあります。

しかし、行き過ぎた過激なイラストのグッズで売上が極端にあがると、次作品を作る時の質に影響する気がしていて、長い目で見ると良くない結果もありそうな気がしています。

まぁ筆者自身もそういったイラストのグッズが大好物なので、お前何言ってんだ?って話なのですが、やはり良き作品はこれからも増えて欲しいと言う気持ちも同時にあるというわけです。


如何でしたでしょうか?

今回は珍しく自分の思いについて色々語ってみました。

色々語ったんですが、お色気キャラクターは大好物ですし、そういったグッズは沢山購入しているので、決して否定派では無いんですよね。

皆様はどの作品のお色気担当キャラクターが好きですか?

コメント欄かTwitterのリプ欄で教えて下さいね。

ご清覧ありがとうございました。



[ 2022/09/17 19:30 ] 雑学 | TB(-) | CM(0)
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