こんばんわ
萌えログ管理人のらすくです。
最近ハミダシクリエイティブを始めてひよりん√に絶賛入っております。
そんなわけで今回の記事のテーマは妹キャラとの恋愛情事の歴史について語りたいと思います。
最初は「妹キャラ」単体で語ろうと思ったのですが、よくよく考えれば「妹キャラ」だと一体いつまで遡ったら良いのか考えた時に北欧神話まで時代を遡る必要があり、もう記事には出来ないと思いました。
そのため、もう少しテーマを絞って、義妹、実妹との恋愛情事にしますが、それでも内容が膨大になってしまったので、前編(20世紀)、後編(21世紀)でお届けしようと思います。
超忙しい人向けの3行記事
- 1991年沙織事件でソフ倫が設立
- 各メーカー妹キャラを出すのに苦戦
- 1999年規制緩和で新たな時代の幕開け?
1980年代
実妹、義妹との恋愛情事を描いた作品は今でこそ当たり前のようにどの作品にも登場しますが、今に至るまでには様々な苦難がありました。
まず一般作品から説明すると、最初の妹との恋愛を描いた作品と言えば、1980年にあだち充氏による「みゆき」ではないでしょうか
本作品は少しややこしいですが主人公と同級生の「みゆき」と、義妹の「みゆき」と二人の「みゆき」が登場してきており、この三角関係の後、義妹と結ばれるという恐らく妹との恋愛情事の作品としては原点になるのではないでしょうか。
一方アダルトの方はどうだったかというと、1984年の「くりぃむレモン」が最古では無いでしょうか。
2006年時点でシリーズ全体売上本数が200万本に達しており、国外展開もしているので「Hentai Anime」の先駆けだったのではないかと思います。
『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙』に登場するセイラ・マスの入浴シーンを映画館でカメラに収めているアニメファンにヒントを得たと言われているこの作品は、ヒロインの設定が11歳(小5)だったのが驚きです。
さすがにこちらはビデ倫のお騒がせ案件として問題となり、OVA時には高校生に変更されましたが、義妹との恋愛情事の原点であり、同時にロリコン物の起源になったのではないでしょうか
1990-1994年
少し時代は進み、1990年頃になるとパソコンのアダルトゲームが徐々に加熱してきた時期ですが、当時業界では明確な規制が設けられていないこともあり、各メーカーの倫理観に委ねられていたため、性器のモザイク処理無しとか、仮にモザイクしてあってもコマンドでモザイクが外すことが出来たり、かなり自由な時代でありました。
そんな中多くの人が知るであろう「沙織事件」が勃発しました。
1991年に発売された「沙織 -美少女達の館-」は、夢オチではありますが実妹との性行為が含まれたアダルトゲームなのですが、当時中学生が万引きしたことにより、本来少年が処分を受けて終わるはずが、矛先がアダルトメーカーにまで向けられる事態となりました。
発売元だけでなく家電販売店を含む4か所に家宅捜索を受け、これを機に数々のアダルトゲームの販売中止を余儀なくされる結果となりました。
この時期はアダルトゲーム業界全体で開発が停滞した時期でしたが、良くも悪くも注目され、その後アダルトゲームブームの火付け役だったと筆者は思っています。
そして翌年の1992年にアダルトゲーム業界としての組織防衛のためにソフ倫が設立されることとなりました。
1995-1998年代
ソフ倫が誕生してからアダルトゲーム業界は再び動き始めるのですが、当時ソフ倫の規制が大変厳しく、義妹ですら性交渉はNGという状態でした。
そんな中、妹キャラとの恋愛情事の作品を出すために戦う戦士が3人いました。
そう、elf、アリスソフト、Leafの三社です。
1995年、elfは「同級生2」で妹キャラである「鳴沢 唯」というキャラクターを登場させますが、前述にも書いた通り非常にソフ倫が厳しい時期であったため、苦肉の策で「同居人」という建付けにし、「お兄ちゃん」という呼び方をねじ込ませることで何とかソフ倫の規制を掻い潜って妹キャラとの恋愛情事を成功させました。
同じく1995年にアリスソフトから発売された「夢幻泡影」というアダルトゲームでは妹が主人公の妻を殺害し、肉体関係を強要する場面が登場するのですが、このように「肯定的」には描かれていないため、ソフ倫を突破しておりました。
そしてLeafは「雫」という作品でも実妹との性行為があるのですが、こちらは強姦という形で表現(否定的な表現)されておりました。
しかしリメイク版ではソフ倫に引っ掛かり義妹という設定になっていました。
1999年代
1999年は大きな転換期でした。
お騒がせだった1990年代中期アダルト業界とは打って変わって、一般業界の方はときめきメモリアルをきっかけに性描写を排除したギャルゲーがブームになっており、1999年にシスタープリンセスという当時萌え雑誌の一つの「電撃G'sマガジン」の読者参加型ゲームで妹ブームが起こりました。
そして同年ソフ倫でも改定があり、以下のような条件に変わりました。
- 近親相姦の全面禁止
- 18歳未満の性交描写禁止
- 獣姦表現禁止
但し「義理を除く」
そして同年「加奈 ~いもうと~」という義妹のアダルトゲームが発売されましたね。
(スピード感素晴らしいですね・・・)
「義妹?実妹?妹キャラとの恋愛情事の歴史前編」いかがでしたでしょうか。
事件を発端にソフ倫が誕生し、規制が厳しい中、各メーカー試行錯誤し、大きな改訂があった20世紀を紹介しましたが、次回後編は21世紀に到来した大いもうと時代にソフ倫がどう変わって、どんな作品が登場してきたかを紹介したいと思います。

シスター・プリンセス 15th Anniversary Blu-ray BOX(初回限定版)