しかし最近では予約特典、コラボ商品、期間限定などで買いそびれたり、気付かなかったケースが多々発生することもあり、その代替案としてフリマサイトや中古のグッズショップが大いに役立つかと思います。
今回はフリマサイトと中古のグッズショップの内、前者のフリマサイトでオタクグッズを購入する際のアドバイスを、代表的なメルカリ、ラクマ、ヤフオク、PayPayフリマの4点に絞って、筆者の主観となりますが紹介させてもらおうと思います。
メルカリ
商品数
商品数はとにかく多いです。
「五等分の花嫁」や「鬼滅の刃」などの人気タイトルで検索すると、フリックで更新するたびに新しい出品が増えているため、複数ワードを入れないと中々目的の商品に辿り着かない場合があります。
マイナーなタイトルも誰かしら出品しているので、ここで見つからないのは殆どないかと思います。
ただし、利用者が若い層が多いため、80年代90年代のタイトルが意外と見つからない場合もあります。
また18禁に相当する作品は規約で禁止されているため、アダルトゲームやそれに付随するグッズは出品しても削除される場合があります。
ただ、メルカリ側の審査もかなりザルな上、運営陣も知見が乏しいため、普通にアダルトゲームが購入できることもあれば、アダルトゲームの家庭用移植(全年齢版)が削除されるなど、審査機構はあまり機能していないように見えます。
価格
出品数が多いこともあり、とにかく価格競争が激しいです。
プライズ品など趣味でUFOキャッチャーしている人が出品していると、当然原価割れを起こしている場合があるため、転売ヤーがたまに手が出せない領域があります。
コラボ商品でも同様で、実際に購入するより安くグッズが買えることもあったりします。
そもそも低価格のイメージが付いているため、マイナーなタイトルや出品数が少ない領域以外であれば、基本低価格で手に入ります。
また、値下げ交渉文化もあるため、仮にそこそこお値段張る商品も交渉次第で安くなりますが、システムとして値下げ機能を提供しているわけではないので、その間に売れてしまう可能性もあります。
入手期間
オークション形式ではないので、購入後は即座に商品の権利は購入者のものとなり、その後は出品者の発送目安が、お手元に届く期間の基準となります。
クレジットカード以外の決済を利用したことがないですが、こちらも同様に購入後は即座に商品の権利は購入者になるので、その後は支払いを行い、出品者からの発送を待つ形となります。
出品者の傾向
メルカリはフリマの中でもかなりローカルルールが氾濫しているかと思います。
名前にプロフ参照と記載しているアカウントで厄介なアカウントの確率は50:50ぐらいです。
購入層に若い世代が多いせいか、トラブル防止を兼ね備えてメルカリの規定を丁寧に説明しているアカウントもあれば、購入前にコメント必須など規約の範疇を超えるルールを要求するアカウントも存在します。
また、そのようなルールを設けている割に、いざ購入前にコメントをしてその間に第三者が購入しても、「メルカリのルールに則って早いもの勝ちです」と言う最悪なパターンに合うこともあります。
その他にも色々なトラブルに見舞われてきた影響なのか、本人の性格なのか定かではありませんが、高圧的な対応を取る人が多数いらっしゃいます。
詐欺系のトラブル
最近はかなり詐欺は減りましたが、グレーゾーンの出品者は多数存在します。
低価格で早いもの勝ちというシステムを悪用し、人気タイトルの箱だけを出品し、写真や商品説明で内容を詳細に記載し、サラッと「箱のみです」と記載し、見落としを誘発するようなアカウントも一定数います。
この場合はメルカリの運営側はルール内の範疇と見なして助け舟は出してくれません。
また海賊版はかなり横行しており、以前は低価格で売り抜け手法が使われていましたが、最近はそれなりに高い値段で商品の写真をしっかり載せることで、海賊版への知識が浅い人を騙す手法に切り替えているかと思います。
「偽物」と書くと著作権の関係上出品がNGとなるため、本物かどうかは敢えて書かない手法になっています。
トレカに至ってはかなり完成度が高い状態で出品されているため、メルカリ側も利用側の通報では本物か偽物か判断付かないため、スルーされていることもあります。
商品の写真を見ても正規品かどうか分からない場合は、コメントで正規品かどうか尋ねると良いかと思います。
総評
商品数の多さや低価格が抜群のため、かなりスピード勝負が求められますが、欲しいものは割りと見つかるかと思います。
利用者層が比較的若い方が多いのと、コミュニケーションや梱包のトラブルが時折散見されたり、利用者数が多いことから詐欺グループのターゲットになりやすく、詐欺の遭遇率も高かったりします。
購入前は出品者の評価を一応確認することをオススメします。
ラクマ

商品数
正直商品数はかなり少ないかと思います。
購入特典の商品や、人気タイトル以外の作品に至っては限界集落のような状態です。
人気タイトルも他のフリマと比較するとかなり少ないのが現状となります。
そもそもラクマを利用している層は、同時にメルカリやヤフオクでも出品しているケースがあるため、ラクマにあって他のフリマには無いというのはあまり出くわしたことがないです。
マイナーなタイトルになると最早虫の息状態になっています。
(たま~にあるんですけどね…
ただ審査が他のフリマに比べてかなり緩く、中には違法品(ブルセラなど)もスルーされている場合があったりします。
18禁作品はラクマでも禁止されていますが、審査がまともに機能していないので割りと多く出品され購入されていますね。
価格
出品数と価格は比例することもあり、そこまで安い印象はありません。
昔は手数料が安いため、他のフリマに出品している人がラクマだと手数料分安く出品していたこともありますが、2021年に手数料が値上げされてからは値段はあまり安いとは言えない状況です。
ただ、ラクマは利用者層を増やすため、頻繁にクーポン発行のキャンペーンを実施しているので、こちらを利用することで他のフリマよりも安く買えることがあります。
低価格な商品だとあまり恩恵は得にくいですが、パソコンのように少しお値段が張る商品の場合、◯%オフといったクーポンが大いに活躍します。
入手期間
基本は他のフリマと変わらないのですが、他のフリマに無い機能として、購入申請と言う機能がラクマには存在します。
これは複数のフリマサイトに出品している人向けの機能ですが、即購入者に権利が決まるのではなく、他のフリマサイトの出品取り下げを行うための猶予があります。
この場合、出品者がすぐ気付けば良いですが、それでも少しのタイムラグが発生し、更に別のフリマサイトで購入されている場合、購入申請が取り下げられてしまいます。
そのため購入者にはあまり優しくは無いかもしれません。
出品者の傾向
独自のローカルルールはあまり氾濫しておらず、他のフリマをしっかり活用していてサイドビジネスに長けている人が、販促経路拡大のために利用しているケースが多いため、割りと平和な感じがしています。
若い層やITに疎い人はあまり利用していないかと思います。
詐欺系のトラブル
海賊版や箱のみ販売と言った他のフリマでありがちな詐欺系は少ないかと思います。
良くも悪くも利用者数が少ない所にその手の詐欺グループは集まらないかと思います。
ただ、1点気を付けないといけないのが「購入申請」と言う機能です。
こちらは購入申請した時点で相手に住所が渡ってしまいます。
そのため、価値が非常に高いトレーディングカードなどをかなりの低価格で並べて、購入申請を却下することで住所だけを抜かれることがあります。
(今も直っていないかどうかは不明です
総評
何と言っても商品数が少ないのは致命的かと思います。
クーポンが発行された際に、人気タイトルを少しでも安く購入する際には利用できるかと思いますが、そもそも競争率が低いため、お目当ての商品に巡り会えないかと思うので、ラクマはもう少し頑張らないといけないかなと思います。
ヤフオク

商品数
商品数は恐らくフリマ界でナンバーワンかと思います。
人気タイトルの数も多いですし、マイナーなタイトルも多数あり、利用者層の年齢の幅も広いこともあり、80年代90年代の古いタイトルもほぼほぼカバーできているかと思います。
ヤフオクかメルカリで見つけられなかったら、多分どこを探しても見つからないんじゃないかと言っても過言では無いと思います。
また他のフリマサイトと異なり18禁の作品もあるため、アダルトゲームやそれに付随するグッズも多数存在するため、ヤフオクの商品数は抜群かと思います。
価格
フリマの形式がオークションであるため、比較的適切な価格帯か、もしくはかなり高額になることがあります。
良くも悪くも妥当な金額です。
そもそもオークションなので安さを求めるものではなく、確実に入手するためのサービスかと思います。
そのため、購入特典(一番くじの景品含む)は基本あまり値下がらない印象です。
ただ、他のフリマと違い1円出品が可能なため、たまに1円+送料で購入することが出来ます。
そして気を付けないといけないのがヤフオクの場合、他のフリマと異なり基本送料別なのです。
送料込みも勿論存在するのですが、その場合はオークション形式ではなく即決方式を採用していたりします。
入手期間
オークションという仕組み上、オークション期間に達するまでは購入の権利は得られません。
マイナーなタイトルや古いタイトルの場合、オークション期間が1週間ぐらい設けられることがあるため、中々手元に届くまでには時間が要する場合があります。
人気タイトルでもやはり2~3日ほど待つ必要が発生します。
出品者の傾向
利用層が比較的年齢高めという事もあり、安全な印象はありますが、中国系の出品者が居たりするので、かなり理不尽な仕打ちを受けることもあります。
その手の人とぶつかると平気で配送期間遅れますし、メッセージのやり取りがよく分からない場合があったり、高圧的な態度を取る人もいます。
出品者の評価もヤフオクの仕様上、後から評価を変更したり、相手の評価を事前に確認出来るため、報復評価が出来てしまいます。
そのため購入者も報復を恐れて無難な評価をすることがあるため、あまり参考にならない場合があります。
しかし、それでも悪い評価が沢山付いている場合は、かなりの地雷である可能性があるのでお気を付け下さい。
悪い評価が付いても適切な返信をしている出品者であれば安心かと思います。
また妥当な金額で売れることもあり、転売ヤーの巣窟となっています。
詐欺系のトラブル
ヤフオクはフリマ界の先駆者という事もあり、様々なトラブルに見舞われてきては、規約変更やシステムの仕様変更で頑張ってきたこともあり、大分安心して購入できる仕組みになってきたかと思います。
しかし、依然として海賊版がかなり横行しているのも現状です。
ヤフオクストアですら堂々と海賊版の抱き枕カバーやタペストリーを販売しているので、この辺りは完全に無法地帯でしょうか。
アニメの原画集も元の原画集を印刷して送るといった著作権違反や、納得いかない金額に達しなかった場合に入札取り消ししてお流れにするといった規約違反も平然で行われています。
ちなみに理由を尋ねると、実家に商品があって、約束している発送期間内に発送出来ない(無在庫出品)からだそうです。
携帯電話の番号があれば複数アカウントを取得を認めているため、不自然な値段の吊り上げもあります。
更に配送方法が豊富な穴を付いて「配送委託会社にて一律料金」と言う謎の仕組みを利用し、1円即決で送料5000円という高額な詐欺は依然としてあります。
ヤフオクの仕組み上、落札後の落札者都合の取り消しが出来ない仕様の穴を付いたかなりグレーなやり方です。
当然ヤフオクは守ってくれません。
総評
とにかくなんとしてでも欲しい!と言う商品がある場合はヤフオクはうってつけかと思います。
商品数が多いため、他で手にはいらないようなニッチな商品が手に入るのは非常に強みかと思います。
またオークション形式という仕組み上、気が付いていたら売り切れていた!と言う現象があまりないため、社会人のように忙しい人にはオススメかと思います。
ただ利用者層が多いということは、同時に悪いことをする人も多いので、身を守るためにしっかりと内容を読むことをオススメします。
PayPayフリマ

商品数
元々はヤフオクのフリマ版から切り離されたものなのか、ヤフオクに比べてかなり商品数は少ないと思います。
人気タイトルはそれなりにありますが、マイナーなタイトルになるとかなり少ないのが現状です。
ただヤフオク同様アダルト作品が取り扱える強みから、アダルトゲームが出品されており、アダルトゲームの特典や同人グッズに関しては本家ヤフオクより多いんじゃないかと思うぐらい沢山出品されています。
コラボ商品や購入特典系は割りと沢山あるイメージです。
価格
価格はかなり高額です。
最早フリマというよりかは転売ヤーショップといった感じでしょうか。
Yahooとしてもその高額なイメージを払拭したいのか、割と大胆な値下げクーポンが発行されることがありますが、元の価格が高すぎるが故に他のフリマサイトを利用した方が良いというのが現状です。
アダルト作品ですら本家のヤフオクのほうが安かったりします。
海賊版ですら高額とか頭おかしいんじゃないかって思うことが多々あります。
入手期間
ヤフオクと違い即決方式なのと、基本は一般的なフリマと変わらないかと思います。
スピード配送を意識しているのか、PayPayフリマは心持ち早く感じるぐらいでしょうか。
ヤフオクでの強みである確実に購入するのは難しいですが、利用者数もまだまだな所があるので、意外と売れ残っていたりする場合があります。
出品者の傾向
利用者数が少ないせいかもしれませんが、あまり地雷を見かけたことはないです。
詐欺系のトラブル
利用者が少ないのか詐欺系のトラブルをあまり見たことがない印象です。
ただ、具体的な手法はここでは控えますが、受け取る前に入金が確定しまう方法があり、その場合何かトラブルが合った場合に個人間での返金対応を要求するようでして(仲介でヤフオクが入らない)、この仕組を悪用することで今後詐欺が起こりそうな予感はしています。
(今も可能かどうかは不明です。
ただ、PayPayフリマに関しては出品者より購入者の問題によるトラブルが多い気がします。
総評
メルカリに対抗して出したサービスのようですが、残念感が拭えない印象です。
何故PayPayフリマの出品者は高額にしがちなのかが今ひとつ疑問ですが、やはり高くて商品数が少ない感じです。
PayPayフリマが頑張って大胆なクーポンを発行するものの、元が高いためあまり恩恵が得られず、今ひとつといった感じでしょうか。
アダルトな同人作品のグッズが購入できるメリットがありますが、これもまんだらけ、駿河屋、らしんばんと言った、一般企業のオタクショップで事足りるため、PayPayフリマである必要は無いかもしれないです。
如何でしたでしょうか?
本当は購入者視点と出品者視点の2つの視点で執筆しようと思ったのですが、購入者視点の時点でまぁまぁのボリュームになってしまったので、購入者視点のみの記事になりました。
もし需要があれば出品者視点も記事にしたいなぁと思います。
ご清覧ありがとうございました。