まぁ客観的な意見と言うと、もう売上の数値を見るしか無くて、実はあんまりそういうのよりも、人それぞれの個人的な意見のほうが意外と役立つことがあるかなと思ったため、今回はいつもと方向性を変えて主観的な記事にしてみました。
ASa Project

どんなブランド?
元は同人サークルでありましたが、2007年に株式会社ロボプランニングのパートナーブランドの一員として商業デビューを果たしました。
HOOKSOFT及びSMEEとは同一法人であるため、コミケなどでは3ブランド合同で出典することが多いです。
開発スタッフは天都氏、夕凪セシナ氏、冬壱もんめ氏、結城リカ氏がよく見るクリエイターかと思います。
2011年の「恋愛0キロメートル」では2013年12月29日時点で12,553本販売されており、本作品から家庭用ゲーム機への移植も始まり、テンポの良さ、ギャグのセンスが評価され、本ブランドが注目されたきっかけになったのではないかと思います。
2019年の「恋愛、借りちゃいました」以降からはファンディスクにも力を入れるようになった印象です。
作風は?
学園を舞台にしたラブコメディが中心なイメージがあります。
OPではどの作品でもヒロインが走っている描写が多い気がしますね。
ヒロインは割とぶっ飛んだ性格をしているケースが多く、ギャグの時の顔芸がある意味このブランドの定番になりつつあります。
しかし基本ヒロインはみんな可愛いんですよ。
「萌え」と言うよりかは「エロ」よりでしょうか。
健康優良児というか、少し肉付きの良いちょっぴりムチッとしたキャラクターが魅力的ですね。
男性の願望を体現化したようなキャラクターが多い気がしています。
ファンディスクではハーレムルームが最近の主流になりつつありますよね。
主人公の性格やストーリー展開は賛否が分かれるかと思いますので、まずは体験版からプレイされてから購入することをオススメします。
ファン層は?
美少女ゲームの中でもやや抜きゲーによりでしょうか?
そのためファン層はやや若い人に偏りがあるような印象があります。
比較的20代~30代前半の層に支持されていそうです。
アリスソフト

どんなブランド?
アダルトゲーム創成期から現在も生存し続けている数少ないブランドですね。
昭和から生き続けているブランドはアリスソフトぐらいじゃないかと思います。
かつては「東のエルフ、西のアリス」と謳われたほど、アダルトゲーム業界からは注目されおり、数多のブランドが淘汰していく中、圧倒的なクオリティからまさに生ける伝説となりつつあります。
またアリスソフトは配布フリー宣言をしており、発売から相当な時間が経ち、入手困難となったソフトの回転を促進、または販促活動の一環として一部の作品を配布を認めている希少なブランドとなります。
勿論サポートは無いですし、著作権を放棄したわけではありません。
作風は?
作風はさすがに長い歴史や多くの作品があるため、一言で表すのは大変難しいです。
恋愛アドベンチャーが多く締めますが、育成RPGや戦略SLGと言った、「きちんとしたゲームシステム」がある作品を世に創出しております。
ただ、アリスソフトは昔ながらのエロゲーの文化を継続している数少ないブランドだと思います。
昨今の抜きゲーのような中身が無い単純なエロだけではなく、きちんと物語やゲームとして楽しめる唯一真面目?にエロゲーを作っているブランドになります。
かつてはエロ無しでも面白い!っとファンに言わしめるほど、ゲームシステムはそこいらの一般ゲームの会社より余程クオリティが高いことがあります。
とは言えアダルトシーンなしではシナリオが成立しないゲームが多いため、家庭用ゲーム機への移植は少なく、その知名度はアダルトゲームに触れたことがある層にしか浸透していない現状があります。
最新作「ドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう」や「ランスシリーズ」をプレイすれば概ね本ブランドの特徴が分かるかと思います。
ファン層は?
歴史が長いこともあり、20代~40代後半とファン層はかなり幅広いです。
これだけ長く続けられているってことはどの年齢層にも受け入れられているのでは無いかと思います。
Key

どんなブランド?
Tacticsというゲームブランドに所属していたスタッフが、ビジュアルアーツに移籍したことで設立されたブランドになります。
移籍前は「MOON.」「ONE~輝く季節へ~」と言った話題作を作っていたこともあり、処女作である「Kanon」は大ヒットとなり、翌年発売された「AIR」ではアダルトゲームでは驚異の10万本以上大ヒットを記録しました。
かつてアダルトゲームはただエロを中心とした現代のジャンルで置き換えると「抜きゲー」が中心でしたが、本ブランドの作品をきっかけに「美少女ゲーム」「シナリオゲーム」と言った新しいジャンルを切り開き、アダルトゲーム業界に革命を起こしたと思っています。
他のアダルトゲームの作品と、Keyの作品では「ティッシュ無しでは語れない」の意味が異なります。
作風は?
柔らかいタッチのキャラクターと、「泣き」「感動」「笑い」の要素を組み込んだ作品が多くあります。
ギャルゲーやいわゆる一般ゲームとの境目がかなり曖昧なラインかと思います。
実際、家庭用ゲームに多く移植されることもあり、新作が最初から一般ゲームで発売することもあり、本来その手法でやるとプレイヤーは混乱するのですが、Keyの作品だとそういったことも少ない気がします。
そういったこともあり、あまりエロさを求めるブランドでは無いかと思います。
ロリは求めてもいいかもですが…
アニメ化されている作品も多いため、まずはそういった作品から触れてみると良いかもしれません。
ファン層は?
Keyというブランド名から熱心なファンのことを「鍵っ子」と呼称されることがあります。
(決して鍵垢付けたTwitterのアカウントでは無いので要注意)
割と温厚なファンが多い・・・と思いきや、「エロゲでしょ?」って言うと、「そんなことはない!エロゲと一緒にしないでください!エロ無くても良い作品なんです!」って怒られることがあるので、安易な発言は気をつけると良いかもしれません。
Qruppo

どんなブランド?
2018年に彗星の如く誕生した新規ブランドですね。
前身は「はとのす式製作所」でDLSite中心にゲームやASMRを作成していたサークルになりますね。
ある日Twitterでブランド立ち上げを告知し、デビュー作「 抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?」では一気に注目を集めることとなりましたね。
翌年にはファンディスクが予想以上にボリュームでかくなってしまい、「抜きゲーみたいな島に住んでいる貧乳はどうすりゃいいですか?2」という形で発売し、更にその翌年には元々人気が高かったスス子ルートアペンドを驚異の100円で発売して話題に事欠かないブランドとなります。
生放送で次回作のタイトルは決まっているようですが、一発屋で終わるかどうかは次回作に期待が掛かっていますね。
作風は?
1作品しかまだ無いため、作風はこれから出来上がっていくと思いますが、「熱い展開」「めっちゃ笑える」「伏線回収が綺麗」などがよく挙がってくる声かと思います。
公式も抜きゲーではないと言っていますが、果たしてこれを美少女ゲームと呼んでよいかは悩ましいところでありますね。
とにかく魅力的なキャラクターに溢れており、CVも同人時代に一緒に頑張ってきた声優さんが担当しているため、同人ゲームをやらない人からすると見慣れない人がCVをやっているイメージを抱いたかもしれませんね。
アリスソフトがエロゲ創世記時代を築き、エルフがヒロインにドラマを持たせ、Keyがエロゲに感動を生み、TYPE-MOONがシナリオの文化を作り、そしてこのQruppoがまた新しい時代を築き始めていると思っています。
ファン層は?
新規ブランドと言うこともあり、若い世代が多い気がしています。
生放送を見ていてもノリが良いファン層な気がします。
ぱれっと(ぱれっとクオリア)
どんなブランド?
lightのサブブランド「Rateblack」のスタッフが独立して設立されたブランドになります。
和泉つばす氏や館川まこ氏のような、超優秀なイラストレーターを採用するなどスカウト能力が大変高く、またグラフィッカーの技術力がずば抜けて高いため、1枚絵のイラストは最早芸術作品と言っても過言では無いと思います。
館川まこ氏は恐らく18禁原画は後にも先にもぱれっとクオリアのオトメドメインだけではないかと思います。
原画、音楽、シナリオどれも妥協は許さず最高のクオリティで創出するため、昨今の作品(9-nine)は分割販売形式でトータルするとまぁまぁ高い作品となっているため、付いてこれないファンもいそうな気がしています。
分割販売や高額な限定版、一貫して過去のグッズを再販しないなど、受け入れられない(付いてこれない)層もいますが、客単価を上げることで売上を上げているような印象があります。
作風は?
原画、シナリオ、音楽どれも特定の人の偏りは無く、常に尖ったクオリティの作品を出すブランドになります。
妥協を許さないブランドでグラフィックも美しく、シナリオを洗練されており、音楽も雰囲気を盛り上げるため徹底されており、作品のクオリティは他のブランドの追随を許さない感じかと思います。
ブランド名に由来する通り、絵の具のパレットのように色々なジャンルの作品を作るという思いが込められており、ジャンルもラブコメ、サスペンス、陵辱、泣きゲーと様々な感じになっています。
それに合わせて原画、シナリオ、音楽の担当を変えているような感じになります。
「9-nine-」の出来がかなり良かったため、次回作がどうなるか気になるところですね。
ファン層は?
やはり若い世代が多い印象になります。
そして付いてくるファン層はかなりコア(最早信者と言っても良い)な層だと思います。
生放送も陽キャっぽいディレクターと逢瀬アキラ姉さんのようにキラキラと輝く方が担当しているため、好みが分かれるのかもしれませんが(陰キャには眩しい!的な)、ファン全体の印象としては性格が明るい層が多そうですね。
まどそふと
どんなブランド?
歴史はそこそこ長いものの実は意外と謎のベールに包まれているブランドになります。
作品名は基本カタカナで統一されており、恐らく次回作もカタカナの名前になることが予想されます。
3作目の「ワガママハイスペック」でまどそふとの事を知った人も多いかと思いますが、テレビアニメ化、家庭用ゲーム機の移植、英語版、初の続編と言った感じで、広範囲に注目されるきっかけになったかと思います。
ナマイキデレーションのOPに出てくる効果音の「ぱふっ」がすごく良いです。
作風は?
学園モノが中心で、いわゆるイチャラブ系になります。
全体的に巨乳が多く、時にはメロンのような乳房に、サクランボのような乳首と言った感じの爆乳なヒロインが多く登場するため、好みが分かれるかもしれません。
あまり鬱展開は無く、平和で王道な作風が特徴のため、ゆずソフトに並ぶエロゲの登竜門的な立ち位置かと思います。
熱い展開はあまり無いため、物足りない人には物足りないかもしれませんが、ほのぼのとしたものが好きない人には良いかと思います。
中の人(開発スタッフ)がVTuber好きなのか、度々VTuberを強く推しますが、運用はまだまだこれからといったところでしょうか。
ファン層は?
比較的若い層が多そうですが、30代後半以降にもそこそこファンが居るイメージです。
生放送でも冴えないおじさん2人がパーソナリティを務めていることもあり、ぱれっとと違ってキャピキャピ感が無いため、陰キャな層に多く支持されていそうです。
温厚なファンが多く、またそふと自身もファンにかなり寄り添った運営をしているため、あまりアンチを見かけない印象でしょうか。
ゆずソフト
どんなブランド?
かつてスタジオメビウスという陵辱系の作品を主に出していたブランドの開発者であった、Famishin氏、こぷいち氏、むりりん氏、天宮りつ氏、煎路氏、ろど氏が新たに発足したブランドとなります。
現在のアダルトゲーム業界に置いて、その名を知らない人はいないと言われるぐらい王者の地位に君臨するブランドだと思っています。
品質は80%以上を常にキープしており、良くも悪くも期待を裏切らないです。
こう書くと若干ネガティブな印象に見えますが、この80%以上の品質で期待を裏切らないと言うのは実はかなり大変な事と思っています。
つまりどの作品を買っても失敗が無いというのは、ファンにとってこれ以上にない安心感です。
またブランド発足時から開発メンバーは基本変わっておらず、これは恐らくはお互いのことをきちんとリスペクトする間柄であると思います。
作品の質、また延期が一度も無いことから真のプロ集団と言っても過言ではありません。
しかし後継者の育成は行っていなさそうなので、彼らが定年?引退?を迎えれば同時にゆずソフトは無くなると思うので、推せる時、まさに今が推し時です。
ファンからは度々ファンディスクの要望があがるが「過去を振り返らない」方針から、ファンディスクはおろか続編も基本出ないです。
作風は?
イラストレーター二人の画風が柔らかいタッチであるのと、シナリオのテイストも純粋なラブコメになっております。
美少女ゲームの業界は基本「萌え」が大前提となってきますが、ゆずソフトは恐らくこの「萌え」を何たるかを一番理解しているブランドでは無いかと思います。
そのため随所に胸をキュンとさせるような描写が多く、どの作品も大抵ヒロイン全員に推しファンが付くイメージがあります。
キャラクターの掛け合いの中にも色々小ネタを挟んでくるのがまた面白く、また色々なパワーワードを生むことでも定評があります。
「子宮ドン」とか「メイン4人中3人オナニー」とか「妖怪乳しゃぶり」などなど…
2015年に発売したサノバウィッチはげっちゅ屋のランキングでは総合部門2位、グラフィック部門1位、ムービー部門1位、そしてキャラクター部門に置いては1位、4位、13位を取るといった無双っぷりを発揮しましたね。
2012年に発売したDRACU-RIOT!ではエレナの「まさにエロナ!」と言う迷言を生んだり、2016年に発売した千恋万花ではヒロインの一人である「常陸 茉子」が「#茉子とえっち」というワードでトレンド1位をかっさらったり、とにかく話題に事欠かないブランドですね。
恐らく、本ブランドは唯一ポジティブな意味でバズる事が出来るブランドだと思います。
ファン層は?
歴史もそれなりに長く、とにかくファン数が多いため、あまりファンの傾向は見られない印象です。
そのため、生放送で荒れることも当然発生します。
ただ、ファンからの信頼は厚いので、変な荒れかたはしないと思います。
如何でしょうか?
当初「美少女ゲームブランドを超主観で説明してみた」と言うタイトルにしようと思っていましたが、アリスソフトを紹介することになったため、今回のタイトルになりました。
LOSEが無いよ!?とか戯画が無いよ!?とかオーガストが無いよ!?とかエウシュリーが無いよ!?とかインレが無いよ!?と言った声が聞こえてきそうですが、まぁまぁ全部は紹介しきれませんからご了承のほどよろしくおねがいします。
(サガプラは語りたい事が一杯あったので、紹介したかったのですが、尺の都合上省略しました…)
皆様もオススメのブランドは何ですか?
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ご清覧ありがとうございました。