さて、早速レビューの方を書いていこうと思うのですが、極力ネタバレは回避・・・したいところではありますが、多少のネタバレはご勘弁ください。
また、非18禁のブログのため、18禁となるようなサンプルCGは載せれませんので、ゲームでご堪能下さい。
あと、所々に点数を記載していますが、100点満点を基準だと解釈してください。
作品情報
タイトル:コイノハ
ブランド:スカイロケット
ジャンル:一つ屋根の下ADV
発売日:2020年12月25日
原画:アルデヒド
シナリオ:みかさなつひさ
ディレクター:プリン☆あらもど
特典
ソフマップさんはこんな感じのタペストリーでした。
駿河屋さんで買おうと思ったら売り切れてた。
クリエイター情報
みかさなつひさ
シナリオはみかさなつひさ氏によるものになります。
メインで担当するのは恐らくこの作品が初かと思います。
ハミダシクリエイティブでもシナリオ協力として参加していた経緯があるようです。
新人の若い方なのかな?っと思ったのですが、話の随所に中々古いネタをぶっこんで来るので年齢不詳です。
スカイラブハリケーンと言ったキャプテン翼ネタがあったので、最初はアメトークでキャプ翼芸人で知ったのかなって思っていたのですが、コナミコマンドがSFCでは自爆とか、ドラゴンボールZスーパー武道伝2でのカカロットネタなど、中々その世代じゃないと分からないようなネタなので、もしかすると昔別名で活躍していた人かもしれませんね。
アルデヒド
まぁこの方は説明不要でしょうね。
イラストレーター、漫画家としても活躍されている方ですね。
最近では「ニー子はつらいよ」を連載中ですね。
過去作品で有名なのは「BALDR BRINGER」辺りでしょうか?
シナリオ
シナリオはお世辞にも凝った作りとは言えない、所謂ご都合展開満載のシナリオになっています。
突如女子限定のシェアハウスに管理人の手違いで主人公(男性)が入っちゃったり、主人公の地元では男性が生まれにくくハーレムに寛容な女性が多い等々・・・
とりあえず各キャラクターにお約束のエッチイベントは用意されているって感じですね。
ですが、「それで良い、いやそれが良い」
そうなんですよ。
お手軽ストーリーは2000年代初頭に訪れた謎のシナリオブームによって、悪しきものと捉えられておりますが、エロゲーとは本来こういうものなんですよね。
(シナリオゲームもそれはそれで良いんですけどね)
ただ、かつて同級生のシナリオを務めた蛭田 昌人氏のように、ユーモラスに富んだ会話のテンポは必要ですけどね。
とまぁこんな感じでそこまで凝った作りでは無く、大きな事件やクライマックスに突入・・・という事も無く、ほのぼのとした進行で、かつ尺もそこまで長く無いのでサクサクとクリアできると思います。
晶√、彼方√はそこそこ話が練り込まれていたと思いますが、意外とアッサリとした感じで着地していたので、変にシリアスな展開になるよりかはこれぐらいが丁度よいのかもしれません。
そのためシナリオは80点ぐらいでしょうか。
あ、ちなみに80点ってことは最高の作りなの!?って思われる方もいますが、ちょっと違います。
多分9-nine-やサノバウィッチや千恋万花でも同じように80~100点付けると思いますが、ここでの80点とコイノハの80点では意味合いが全く異なります。
よりエロゲらしいと言う意味合いでの80点となります。
なので、シナリオの質を楽しむ人にとっては視点だと点数は変わってきます。
キャラクター
キャラクターは同級生、幼馴染、年上のお姉さん2人となっております。
年上が多い上に、年上2人だけは2つ結末(晶は結末は一緒か・・・)があるので、シナリオライターさんは絶対年上が好きだと思ってます。
全キャラクターを紹介すると話が長くなりそうなので、陽向と晶の2人ぐらい掻い摘んで紹介しようと思います。
朝比奈陽向
幼馴染の陽向は多分プレイした人なら分かると思いますが、まさに男の欲望を体現化したキャラクターかと思います。
主人公が幸せになれば良いというスタンスで、他の女の子と結ばれてもそれも良しとし、ハーレムに寛容と、ここまで理解がある女の子はまさに殿方の欲求をカタチにしたもので、女性には全くもって理解が得られないキャラクターでしょうね。
実は中身はおっさんが操作しているんじゃないかと思うぐらいです。
結城晶
そしてもう一人年上金髪の結城晶ですが、この子に対するシナリオライターさんの入れ込みはすごかったですね。
もう可愛さ溢れてます。
そりゃシナリオライターさんのTwitterのアイコンもこの子になりますよ。
最初ややツンケン態度からの、デレたあとの甘え具合からと、この子が実はセンターヒロインじゃないの?って思うぐらい可愛いです。
おもらしイベントからお尻まで多くの性癖の持ち主を幅広くサポートするオールマイティなキャラクターでした。
とまぁ真、彼方のレビューは省略しましたが、全体的なキャラクターの点数はやや付けづらいですが70点ぐらいでしょうか。
グラフィック
こちらに関しては恐らく苦手とする人はあまりいないんじゃないかってぐらい、無難かつエロティックに描かれています。
よく抜きゲーにありがちな、バケツの量に匹敵するような白濁としたもので女性をドロドロに・・・みたいなのを喜ぶ層を限定した描写は無く、また乳の大きさも「こちらメロンですか?」みたいな極端なでかさも無く、乳首も「これはサクランボですか?」みたいな大きさも無く、バランスの取れたボディであるため、多くの層に支持されるイラストであるかと思います。
少し気になったポイントとしては、「いや、そのイチモツその角度では入らないと思いますが・・・」みたいな描写があり、気になる人は気になると思います。
扇情的に描かれているのと、エッチシーンの尺も程よく短く、私には丁度良かったです。
某エロゲーだとエッチシーンをオートプレイしていたら2時間ぐらい掛かって、途中で寝落ちしかけたので・・・
とまぁエロゲーがプレイしたいんだよぉぉぉって方は満足いくかと思います。
以上からグラフィックは80点ぐらいかと思います。
サウンド
こちら思い出せないんですよね・・・
今どんな音楽流れてたっけって思い返しても、オープニングがちょこっと思い出されるぐらいです。
まぁ言い方はアレですけど、良くも悪くもないと思っています。
シナリオゲームだと盛り上げるシーンに置いて音楽は重要なスパイスとなりますが、本作品はほのぼの系なので、逆にエロゲを邪魔しなければ良いと思っているので、丁度良いかと思います。
ただ、ちょっと気になったのは、フィニッシュ時のSEでしょうか。
そうですね、、、例えるなら管理を怠ったトマトケチャップを久々に冷蔵庫から取り出し、出そうとしても塊が入り口に詰まっていて、そこから強く押した時に出て来るような音の感じでした。
(メチャクチャ分かりにくい例えですね・・・)
ぷちゃぁぁ的な・・・?
まぁ正直このフィニッシュの時のSEでこの作品は良かった!って言うのを思い出せないので、これに関しては正解は無いのかもしれません。
過去作でサウンド演出が良かったのは、オトメドメインで風莉がうっかり湊くんの告白を聞いてしまった瞬間に、フェードインする形でサビから音楽を挿入したしてきた時は、ぱれっとクオリアさん神かと思いましたね。
おっと、違う作品の事を引き合いに出すのは、レビュー時に置いて失礼でしたね・・・
とまぁ音楽に関しては50点ぐらいかと思います。
(私の50点は悪い意味ではなく、普通と言う意味です)
まとめ
どこかのレビューで「やさしいハーレム」と表現されていて、この人天才じゃないかなって思いました。
そうですね。
往々にしてハーレム系って陵辱が多いのですが、皆、寛容に受け入れる形で揉めることもなく、譲り合いの精神でハーレムを堪能している感じでした。
他作品の3Pものとしては、Natural2や恋借りの泉姉妹とかは双子という性質上、揉めることが無いのもまぁ何となく割り切れるのですが、同じく恋借りの絵未&八純は割と無茶苦茶な成り行きでしたよね。
ハーレムでも夜勤病棟とか淫内感染とかは脅迫からの服従に至ると言った感じで、あまりゆるふわハーレムって少ないかなぁと思ってます。
(普段抜きゲーをやらないので、もしかすると一杯あるのかもしれませんが)
とりあえずハーレム√で主人公が最大5連射(しかも同じ体液量)をしたのには、中々無理矢理感を出しましたね笑
うーんって思った点
残念だったなと思うシーンは、ハーレム√でハーレムに至るまでの経緯は完全にすっ飛ばされており、ある程度無茶苦茶な成り行きでも良いので途中経過は描いても良かったかなと思いました。
(一般√でそれを醸し出す描写はありましたが)
またエッチシーンの時に直前までアンアン言っていたのに、突如、素の会話が発生するシーンには違和感を感じました。
(ハーレム√の晶と彼方のやり取りとか)
そこはやはりディレクターさんにコントロールしてほしかったです。
良かったと思った点
個人的に面白かった掛け合いが、「孕む気なのか?」みたいな問いかけをしているけど、孕むか孕まないかは神のみぞ知るのに、この世界では本人がコントロール可能なのかよ!というツッコミをしてしまいました。
そんな感じで所々にツッコミをしたい会話のやり取りがあったり、前述でも話しましたが古いゲームネタをふんだんに盛り込んでいたので、シンプルにゲームが好きな人にはクスッとさせられる場面は多いかと思います。
これまた個人的な意見ですが、晶役を演じていた星鹿りえさん、この人の演技力は本当に良かったと思います。
最初のちょっと厳し目な感じの口調から、照れている時の口調、少しずつデレ始めている時の口調、ちょっと弱気になりつつも強がっている時の口調と、見事に晶役を演じきりましたね。
全くもってノータッチだった声優さんだったけど、これからはチェックしていきたいと思います。
改めてまとめ
色々書きましたが、90年代のエロゲー感があり、妙な懐かしさを感じるゲームでした。
昨今の美少女ゲームが好きな人には受け入れ難いとは思いますが、昔ながらのエロゲーが好きで、かつ最近の抜きゲーみたいなドロドロ感は好きじゃないというニッチな方には受け入れられるんじゃないかなぁと思いました。